7日に夏の熱風から秋の涼風に変わりはじめる「立秋」到来

人民網日本語版 2024年08月06日15:59

今月7日午前8時9分、二十四節気の13番目「立秋」を迎える。「秋立つ」という意味で、涼しくなるのを期待したいところだが、実際には、まだまだ厳しい暑さが続く。「立秋」は依然として1年のうちで最も暑い「三伏」の時期であるため、「立秋」の翌日から続く暑さは、日本語では「残暑」、中国語では「秋老虎」と呼ばれている。新華社が報じた。

「立秋」を迎えたからといって、秋入りするわけではない。民俗学者で天津社会科学院研究員の王来華氏は、「中国のほとんどの地域では、立秋といっても名ばかりで、気象学的には、1日の平均気温が5日連続で22度以下になって初めて『秋』が始まる。この基準に基づくと、『立秋』と同時に実際に秋入りする中国の地域はほとんどない」としている。

「立秋」は夏の熱風から、秋の涼風に変わりはじめる頃とされ、「詩意に富む秋」の序幕に当たるとも言えるだろう。厳しい暑さを乗り越えた「立秋」の時期になると、次第に食欲が戻り始める。そのため「立秋」には、肉料理などを食べる「貼秋膘」やスイカなどを食べる「啃秋」といった食べ物に関連した習慣がある。

厳しい暑さで消耗した体力を取り戻すための「貼秋膘」は主に肉料理が中心となる。煮込んだり、焼いたり、蒸したり、肉団子にしたりと、その調理方法はさまざまだ。また「立秋」の日にスイカなどを食べる「啃秋」には、「酷暑をかじって、爽やかな秋を迎えたい」という人々の思いが込められている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年8月6日

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