瀋陽市が人材「貫通」政策を発表 専門技術者が高度技能人材評価に参加可能に
遼寧郵電規划設計院有限公司デジタル人材拠点の王浩副総経理は、6月26日午前、同社で行われた職業技能トレーニング参加した際、「情報通信分野の上級技師職業技能証書は、私たちの持っている上級職階よりもさらに希少だ」と述べた。王副総経理はすでに上級エンジニアの職階を持っているが、職業技能評価証書も取得し、「ダブル資格」を得ることを強く望んでいる。「これはプロジェクトへの参加や技能評価において極めて重要であり、同時に『ダブル資格』は個人の技術能力の認定でもある」と彼は述べた。
この「ダブル資格」を取得する目標は、瀋陽市が新たに発表した人材「貫通」政策に基づいているものである。さらなる高度技能人材と専門技術者のキャリアパスを開き、革新型・応用型・複合型人材の育成を強化し、人材チェーンが産業チェーンに寄与するよう促進するために、瀋陽市人社局は近日、「工学技術分野の専門技術者の職業技能等級認定に関する通知」を発表した。この通知では、体系の貫通、制度の貫通、採用の貫通といった側面から、専門技術者と高度技能人材の融合を強化するための方針を示している。
瀋陽市では、工学系専門技術職位を取得した専門技術者が、累計1年以上その職業または関連職業に従事していれば、自発的に機電、交通、建築、検査、情報通信、検測の6つの専門分野における職業技能等級評価を申し込むことができる。
職業技能等級証書を取得した専門技術者は、「興瀋大工匠」「興瀋青年工匠」「瀋陽市優秀技術能手」などの技能人材評価に参加でき、評価された人材にはそれぞれ10万元(1元は約21.1円)、3万元、1万元の一時金が支給される。
評価ルートは2つある。1つは、既に職業技能等級認定資格を有する企業が、企業内条件を満たす専門技術者に対し、自主的に認定を行う。その他の方は所属する機関または個人から、瀋陽市人社部門が発表した「瀋陽市職業技能評価社会サービス機関リスト(専門技術工学類)」に掲載されている機関に申請できる。リストには、遼寧豊田金杯技師学院、瀋陽技師学院、遼寧煤炭技師学院、瀋陽職業技師学院、遼寧都市交通技工学校、瀋陽客運集団公司技工学校、瀋陽市装備製造工学学校が含まれている。
瀋陽市人的資源・社会保障局(人社局)職建処の呉尧処長は、「今回の『貫通』政策は、主に瀋陽市の重要産業チェーンのニーズに応えるために技能職位を設定している。今後は状況に応じてダイナミックに調整を行い、産業、企業、人材の成長ニーズに応えていく。専門技術者が職業技能評価に参加する際には、学科試験、技能評価、業績評価が求められ、特に技能評価に重点を置いている。申請する職業に関連する専門の卒業証書を持っている場合は、学科試験は免除される」と述べた。
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