新たに7村、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」は中国が世界最多に
国連世界観光機関(UNWTO)はこのほど「ベスト・ツーリズム・ビレッジ2024」を発表した。中国は雲南省阿者科村、福建省官洋村、湖南省十八洞村、四川省桃坪村、安徽省小崗村、浙江省渓頭村、山東省煙墩角村の7つの村が選ばれ、今回の最多選出国となった。これにより、中国の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」数は世界最多の累計15村となった。
「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」が世界最多となったことは、近年の中国における農村観光の目覚ましい発展の鮮やかな縮図だと言えるだろう。
農村観光が順調に発展したのには、3つの要因がある。
■ 改革の絶え間ない深化
文化・観光部(省)は全国で1597の重点農村観光町村を選定し、「貧困脱却の成果を体験し、農村振興に助力」「農村は博物館」「稲の花の香りの中で豊作を語る」などのテーマを策定。内容豊かでテーマの明確な「全国農村観光ブランドルート」を構築した。同部の統計によると、2013年以降、中国の農村観光の年間訪問者延べ人数は平均約20%の成長を遂げた。
■ 文化の力強い支え
四川省阿壩蔵族(アバ・チベット族)羌(チャン族)自治州理県桃坪村では、地元住民が祝祭日になると歌や踊りを披露し、独特な文化的景観や民俗風情が国内外の観光客を惹きつけ、村での宿泊やグルメ、民俗鑑賞を楽しもうとやってくる。
福建省漳州市南靖県官洋村では、土楼文化、閩南文化、客家文化を楽しむことができる。
■ 豊富な生産品やサービス
浙江省麗水市竜泉市渓頭村は龍泉青磁の製造技術の継承地であり、世界的にも規模の大きな現役の古竜窯群を有している。青磁文化を活かし、文化観光消費の新たなニーズに焦点を合わせ、伝統工芸体験、研修・教育、民泊施設といった新たな観光業態を開発し、磁器関連文化継承スペース、現代アート創作拠点、セラミックアート文化フェスティバルなどの観光ブランドを確立。国内外の観光客から幅広い注目を集めている。
農村観光の人気が高まる中、農民の地元での起業・就職機会が増え、多くの若者が地元に戻って起業したり、農村で就職したりするようになっている。農村観光は地元のインフラ整備や経済成長を促進し、農村の伝統文化の保護と継承、都市と農村の融合的発展を促進する重要な力となっている。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年12月26日
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