2万トン以上のチリ産チェリーが中国に到着 中国の対外開放・チャンス共有の証
中国の税関の統計によると、中国の輸入額は2024年、前年比2.3%増の18兆3900億元(1元は約21.3円)に達した。特に、2025年元旦や春節(旧正月、2025年は1月29日)が近づいた2024年12月において、中国の消費財の輸入額は1600億元以上に達し、ここ21ヶ月で最多を記録した。
1月11日、コンテナ1000基以上に積み込まれたチリ産チェリー2万トン以上を積載した貨物船が、汽笛を鳴らしながら広東省広州市の南沙港に到着した。これはチェリーの新たな収獲期(2024-25年)を迎えて以来、南沙通関地から一度に輸入されたチリ産のチェリーとしては、最大規模となった。
このロットのチェリーの約60%は、広州市内で販売され、それ以外は、広東省東莞市や上海市、北京市といった都市に出荷されることになっている。チェリーの輸入量が徐々に増えるにつれて、その値段もよりリーズナブルになっている。
現時点で、チリ産チェリーの92%以上が中国に輸出されている。海の遥か向こうにあるチリのチェリーが、中国のハイレベルな対外開放実施という波に乗って、中国の家庭の食卓に並ぶようになり、値段もリーズナブルになっている。それは、開放された中国の大きな市場が世界に大きなチャンスをもたらしていることの裏付けとなっている。
2024年、中国の輸入規模は拡大し続け、中国国内の生産の需要を満たしたほか、消費の選択肢もさらに充実させた。多くの消費財の輸入需要は高まっており、衣類の2024年の輸入額は前年比で5.6%増、果物は同8.6%増、ワインは同38.8%増に達した。
対外経貿大学・中国世界貿易機関(WTO)研究院の屠新泉院長は、「輸出が拡大し続けると同時に、中国の輸入も安定して拡大している。世界一の製造業大国である中国は、関連する原材料、中間財、設備の需要が非常に高く、関連国の貿易や経済の成長を直接引き上げている。また、世界最大の市場の一つである中国の住民の輸入商品に対する消費意欲、能力も高まり続けている。中国は近年、消費財の関税を継続的に引き下げて、世界各国が市場に参入できるようにし、中国経済の発展のチャンスを共有している」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年1月20日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn