中国31省(区・市)の2025年GDP目標値が発表
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2025年の中国の省(区・市)レベルの両会(人民代表大会・政治協商会議)が相次いで開催してきた。1月21日現在、31の省・自治区・直轄市が2025年の国内総生産(GDP)目標値を発表した。ほとんどの省(区・市)が目標値を5%以上に設定した。中でも西蔵(チベット)自治区は「7%以上に設定し、8%の達成を目指す」としており、全国最高だった。海南省は「6%以上」とし、内蒙古(内モンゴル)自治区、湖北省、重慶市、新疆維吾爾(ウイグル)自治区は「6%前後」とした。
経済規模の大きい省(区・市)のベスト3はいずれも5%と設定した。うち広東省が5%前後、江蘇省と山東省が5%以上だった。
この3省はいずれも昨年に新たなブレークスルーを達成しており、広東省はGDPが14兆元(1元は約21.4円)突破という新たな段階に入り、36年連続で全国1位をキープした。江蘇省はGDPが前年比5.8%増の13兆7000億元となり、増加額は全国1位だった。山東省はGDPが同5.7%増の9兆8600億元に上り、全国で3番目のGDP10兆元省まではあと一歩の距離となった。昨年全国の経済成長目標が順調に達成されたのは、経済規模が大きく原動力を十分に備えた省(区・市)が果たした貢献が欠かせない。
粤開証券のチーフエコノミストで粤開証券研究院の院長である羅志恒氏は、「広東省、江蘇省、浙江省、山東省の4省のGDP目標値はほぼ変わらず、ここには経済規模の大きい省(区・市)の大黒柱としての責任担当能力が表れている。外部需要の不確実性と不動産の調整・転換期の情勢に直面しながら、この経済規模の大きい4省は5%以上の経済成長目標値を維持したのは、25年のより積極的な財政政策に基づいて持続的に力を発揮し、不動産の下げ止まり・回復安定を促進する政策に持続的に力を入れ、質の高い発展の原動力が絶えず集積していることによるものだ。こうしたことが優位性ある地域の波及効果・牽引効果を高め、全国の経済情勢の回復好転を牽引する上でプラスになる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年1月22日
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