運用開始後初の春節、麗江衛星地上局が停止することなくデータ受信
春節(旧正月、今年は1月29日)は中華民族の最も重要な伝統的祝日だ。2025年のへび年は、中国リモートセンシング衛星地上局麗江衛星データ受信局(麗江局)の完成・運用開始後で初の春節を迎えた。中国新聞網が伝えた。
衛星データの受信作業は1年365日、1日24時間停止することができない。麗江局の研究職員は春節連休中に家に帰ることができず、家族と一緒に新年を迎えることができない。中国の西南地域の辺境、標高2827メートルの都会から遠く離れた地で、彼らは新たに完成・運用開始してから4ヶ月余りになる4セットの衛星アンテナ受信システムに付き添い、この中国の陸地観測衛星受信局ネットワークの西南地域の重要な空白を埋める衛星地上局の安定運用を確保している。
中国リモートセンシング衛星地上局麗江局の全景。完成した4セットの衛星アンテナ受信システムがひときわ目を引く。 撮影・孫自法
麗江局の唐夢月局長は、「国の重要科学技術インフラ(大規模な科学施設)としての中国リモートセンシング衛星地上局は、中国科学院空天情報革新研究院が建設と運営・管理を担当。2024年9月下旬、麗江局が正式に完成・運用開始し、中国の西南地域の固定式衛星地上受信局の空白を埋めるとともに、全自動で効率的な衛星データ受信能力を持ち、その衛星データの受信範囲は中国の西南地域及び周辺地域をカバーしている」と説明した。
中国リモートセンシング衛星地上局麗江局で、衛星アンテナ受信システムの日常的な運用保守作業を行う職員。 撮影・孫自法
麗江局は雲南省麗江市玉竜納西(ナシ)族自治県の高地に位置し、周辺の山々による視界の遮りが少なく、地理的条件に優れ、都市部や人口密集地から遠く離れ、電磁環境が良好だ。麗江局には4セットの衛星アンテナ受信システムがあり、S/X/Kaの3バンド、二重偏波データ受信機能及びXバンド測定・制御機能と、受信データのほぼリアルタイムの伝送能力を持つ。重要技術指標は世界の先端レベルに達している。
中国リモートセンシング衛星地上局麗江局で、衛星アンテナ受信システムの日常的な運用保守作業を行う職員。 撮影・孫自法
麗江局は現在、資源シリーズや環境減災シリーズなどの衛星のデータの受信作業を担当している。1セット目のアンテナ設備の設置完了から今年の春節期間までに計6033回の衛星データを受信し、データ受信成功率は99.7%に達した。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年2月5日
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