中国で外国語が話せるツアーガイドが引っ張りだこに 収入3倍のケースも

人民網日本語版 2025年02月06日14:19

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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中国がビザ免除措置を拡大し続けているのを背景に、外国人観光客の姿を中国のあちらこちらで見かけることができるようになっている。海外において「China Travel(中国旅行)」ブームが起きているのを背景に、中国では外国語を話せるツアーガイドも増え始めている。

北京出身の姚さん(47)はまだ二十代前半だった2001年当時、外国語を話せるツアーガイドが不足していることをニュースで知り、その収入も魅力的だったため、英語を一生懸命に独学し、1年後には、ツアーガイドの資格を取得した。そして、北京に来る外国人観光客を対象にしたツアーガイドの仕事を始めた。

姚さんの十八番は何といっても北京の人気観光スポット・故宮の解説。王朝の移り変わりから、建築物のスタイル、さらにはレンガと瓦の色の組み合わせ、その背景に込められている特別な思いなどに至るまで、姚さんは、好奇心旺盛な外国人観光客の心をがっちりと掴みながら、理解しやすい方法で説明している。その説明を聞くと、外国人観光客は中国の伝統や歴史、文化に興味津々になるという。

姚さんは、「ここ1年の間にガイドをした外国人観光客のおよそ80%が初めて中国に来た観光客で、中国の全てに興味津々といった様子だった。そこで、歴史資料や書籍をたくさん読んで、文字にして8万字以上の解説を準備した。限られた時間内に、中国について理解したいと思っている外国人観光客に、『中国への扉』を開けてあげたいから」と話す。

外国人観光客が増加しているのを背景に、姚さんの収入もアップ。以前と比べると3倍に増えたという。中国の観光市場を見ると、外国語を話せるツアーガイド、特に少数言語を話せるツアーガイドが依然として不足しており、供給が需要に追い付かない状況となっている。データによると、2024年末の時点で、中国のツアーガイド資格所持者は約66万人に達しているものの、外国語を話せるツアーガイドが占める割合はわずか8.4%にとどまっている。姚さんは2002年にツアーガイドになった後、他の仕事をしたこともあったものの、2023年に、中国で文化観光が人気となり始めたため、ツアーガイド資格所持者の需要が高まり、副業ではなく、専業でツアーガイドの仕事をするようになったという。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年2月6日

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