財政赤字率「約4%」への引き上げ その意味するものは?
人民網日本語版 2025年03月07日11:13
今月5日に第14期全国人民代表大会(全人代)第3回会議に提出された政府活動報告では、今年の赤字率を前年比1ポイント上昇の4%前後に設定する方針が示された。これは何を意味するだろうか。
財政赤字率は財政政策の方向性を測る重要な「バロメーター」だ。全国政治協商会議(全国政協)委員で、中国社会科学院世界経済・政治研究所の張斌副所長は、「財政赤字率の引き上げは、まさに今年の財政政策がより積極的で力強い現れであり、経済に対する強い信頼感を示す明確なシグナルでもある」と述べた。
財政赤字率とは、財政赤字が同期の国内総生産(GDP)に占める割合を指す。ここ数年、中国は積極的な財政政策を持続的に実施し、過去10年間に財政赤字率は2.3%から3.8%の範囲で推移してきた。
中国財政科学研究院の楊志勇院長は、「財政赤字と財政赤字率の調整は、重要なマクロ経済調整手段の1つだ。財政赤字政策を科学的に運用して反循環的調整を進めれば、経済の変動幅を抑えることができる」と述べた。
具体的には、財政赤字率を引き上げれば、財政をより多く利用できる可能性が生まれ、財政出動の規模が拡大し、経済・社会の発展に向けてより多くの原動力が注入されることになる。
「国家の帳簿」は国民生活に関わるものであり、教育、科学技術、社会保障、雇用などの重点分野はすべて強力な財政支援が求められる。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年3月7日
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