有人宇宙船「神舟20号」のミッションにおける注目ポイントをチェック!
中国の有人宇宙船「神舟20号」の有人飛行ミッションに関する記者会見が23日午前9時、酒泉衛星発射センターで開かれ、今回のミッションの関連情報が紹介された。中央テレビニュースが伝えた。
「神舟20号」は北京時間24日午後5時17分の打ち上げを予定しており、乗組員は陳冬宇宙飛行士、陳中瑞宇宙飛行士、王傑宇宙飛行士で、船長は陳冬飛行士となっている。
◆宇宙ステーション滞在期間は約6ヶ月、ミッションリストを発表
今回のミッションは宇宙ステーションの応用・発展段階における5回目の有人飛行ミッションで、有人宇宙飛行計画における35回目の飛行ミッションでもある。ミッションの主な目的は以下の通り。
1.「神舟19号」の乗組員と軌道上で引継ぎし、宇宙ステーションに約6ヶ月滞在。
2.宇宙科学および応用実験(試験)、宇宙飛行士の船外活動および物資の出し入れを実施。
3.スペースデブリ防護装置の設置、船外ペイロード及び船外設備の設置・回収などのミッション実施。
4.科学教育や公益イベントの実施、宇宙搭載試験の実施を通じて、宇宙ステーションの総合応用効果を持続的に発揮。
◆3つの生命科学実験の実施を予定
今回のミッションはゼブラフィッシュ、プラナリア、ストレプトミセスを研究対象とし、3つの生命科学実験を行う。
また宇宙生命科学、微小重力物理科学、宇宙新技術などの分野で59の宇宙科学実験・技術試験を持続的に実施し、血管化脳オルガノイドチップの培養、ソフトマターの非平衡ダイナミクス、高温超伝導材料の宇宙製造研究などにおける重要なブレイクスルーが期待されている。
◆10月下旬の帰還を予定
「神舟20号」の乗組員は軌道上滞在中、宇宙貨物船「天舟9号」と有人宇宙船「神舟21号」を迎えいれる。そして今年10月下旬に東風着陸場に帰還する予定だ。
「神舟19号」の乗組員は「神舟20号」の乗組員と軌道上で引継ぎを行った後、今月29日に東風着陸場に帰還する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年4月25日
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