南米市場を切り開いた浙江の小さな町のセーター産業

人民網日本語版 2026年03月18日11:25

初春を迎え気温は上昇しているが、中国のセーターの産地として知られる浙江省嘉興市秀洲区の洪合鎮では、依然として冬物衣料であるセーターの生産に追われている。現地の多くのメーカーの生産現場は猫の手も借りたいほどの忙しさで、作業員が生産と検品作業を急ピッチで進めていた。生産されたセーターはこの後、ブラジルやチリ、ペルーなど南米諸国に向けて出荷される。

洪合鎮のあるアパレルメーカーの陳志建社長は、「現在の生産計画では、4月から出荷をスタートし、海上輸送に50日間ほどかかると見込んでおり、ちょうど現地でセーターがよく売れる秋冬シーズンに間に合う計算だ。今、冬物衣料品メーカーでは南半球市場向けの生産シーズンが始まったところ。南米の多くの顧客が発注をかけて、現地の秋冬物市場向けに早めに新商品を確保しようとしている」と説明した。

洪合鎮のセーター産業の歴史は1970年代までさかのぼる。わずか4台の横編機でセーターを編んでは販売する「青空市場」から出発し、今や年間取引額200億元(約4328億円、1元は約23.1円)を超える産業クラスターへと発展した。同鎮では生産能力の半分以上が輸出に充てられ、毎年約4億枚のセーターを世界約50ヶ国・地域へ出荷する。

2026年3月、浙江省嘉興市秀洲区洪合鎮のセーターメーカーが展示する商品。(写真提供・取材対象者)

2026年3月、浙江省嘉興市秀洲区洪合鎮のセーターメーカーが展示する商品。(写真提供・取材対象者)

洪合鎮にとって現在、南米や中央アジアなどが重点的に開拓を進める新興市場となっている。人工知能(AI)やビッグデータなどの技術がセーター産業の先端製造やクリエイティブデザインへのモデル転換を後押しすると同時に、同鎮も越境ECプラットフォームの構築を積極的に進め、モデルのイノベーションを模索し、中小企業が海外進出するための道を切り開いている。(編集KS)

「人民網日本語版」2026年3月18日

注目フォトニュース

関連記事