構造調整は必須 アジア太平洋における感染症との戦い

人民網日本語版 2020年04月08日10:30
構造調整は必須 アジア太平洋における感染症との戦い

アジア太平洋諸国は人口が密集している。「密集」はアジア太平洋地域の人口分布の重要な特徴だ。アジア太平洋諸国は急速に発展しているが、多くは依然途上国であり、重要な基礎的特徴として「脆弱」がある。アジア太平洋諸国は貿易が活発だか、輸出に高度に依存している、経済・貿易構造上の重要な特徴として「単一」がある。この3つの大きな特徴が、新型コロナウイルス感染症がアジア太平洋諸国の総合的能力を試すうえでの三大問題となっている。新華社が伝えた。

高度の人口密集地域で呼吸器系等の感染症をいかに防止・抑制するか。

人口1億人を超える国は世界に12か国ある。そのうちアジア太平洋地域には7か国があるうえ、人口1千万人を超える大都市が多くある。このため感染防止・抑制の緻密度と精密度に高い要求が課されている。アジア太平洋諸国は「都市封鎖」などの措置を講じているが、一部の国は執行レベルで抜け穴があり、感染防止、感染症との戦いは依然として予断を許さない。

基礎条件が脆弱な地域で、いかにして検査の敷居を設け、防疫資源を割り当てるか。

アジア太平洋地域では南アジアや東南アジアの多くが途上国であり、医療資源が不足し、検査手段に限りがあり、合理的な割り当てをできるか否かが感染症との戦いの効果を決定する。複数のアジア太平洋諸国・地域は現在感染抑制において成果を挙げており、世界的に評価されている。アジア太平洋地域の他の大部分の国々はまだ感染が急速に拡大してはいないが、感染者数が増え続けており、急速な拡大の危険性はなお軽視できない。

グローバル化が妨害され、産業チェーンに滞りが生じている中で、いかにして迅速に経済構造の単一化の欠陥を補うか。

感染症の下で生産能力が大幅に減少し、貿易需要が急激に減少し、物流能力が急速に収縮し、輸出の原動力が深刻な打撃を受け、一部の国々の経済的急所を直撃している。例えば東南アジア諸国の労働集約型加工製品や熱帯農産物、特にモノエコノミーに依存するエコノミーは厳しい試練にさらされている。また、アジア太平洋諸国の少なからずが観光業に高度に依存しているうえ、今回の感染拡大で人々の移動が「凍結」されたため、経済安定化の難度が大幅に高まっている。

アジア太平洋諸国にとって感染拡大を抑制すると同時に未然の策を講じ、産業構造をさらに優れたものに変え、対外依存度を引き下げ、リスクへの対処能力を高めることが、さらに長期的な試練となっている。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年4月8日

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