中国でインテリジェントコネクテッドビークルが力強く発展

人民網日本語版 2021年07月21日14:17

工業・情報化部(省)科学技術司の范書建副司長はこのほど開催された中国インターネット大会インテリジェントコネクテッド分科会で、「中国ではこれまでに国家級インテリジェントコネクテッドビークル(ICV)イノベーションセンター及び国家級車載ネットワーク(IoV)先導エリア4ヶ所が建設され、10以上の省・市がIoV(車のインターネット)関連の政策計画を打ち出し、20以上の都市と複数の高速道路がIoV向けの改良・バージョンアップを進めている」と紹介した。「経済日報」が伝えた。

IoV産業は自動車電子情報通信や道路交通輸送などの産業が深く融合した新型の産業形態で、5G技術の商用化に伴って急速に発展した。産業の応用が加速的に浸透し、スマート化とコネクテッド化の流れが顕在化し、デジタル経済発展の重要な構成要素になっている。

中国インターネット協会の黄澄清副理事長は、「ICVは自動運転技術とインターネット通信技術が相互に促進し合い、交通移動の問題を共同で解決する融合ソリューションであり、現在の世界で新技術応用の市場になる可能性が最も高い。国内の多くのネット企業や自動車メーカーなどが次々にICV産業に資金を投入し、関連設備や産業チェーンも徐々に整い、中国のICV発展の波が今到来しつつある」と述べた。

インテリジェントコネクテッドは巨大な産業チェーンだ。中国インターネット協会IoV活動委員会の副主任委員を務める騰訊(テンセント)の鍾翔平副総裁は、「騰訊は5Gアーキテクチャ基準プロジェクト立ち上げをけん引した世界初のインターネット企業であり、協力パートナーと共にインテリジェントコネクテッドの産業チェーンの発展を推進してきた」と述べた。中国インターネット協会IoV活動委員会の副主任委員を務める美団の夏華夏副総裁は、「現在、美団の無人配送業務は北京、上海、広州、深センの一部の産業パークで常態化した運営を行っており、新型コロナウイルス感染症の流行中にも配送などの補助サービスを提供した」と説明した。

インテリジェントコネクテッドのコア技術は独自のもので制御可能でなくてはならない。国家インテリジェントコネクテッドビークル・イノベーションセンターの辛克鐸副センター長は、「クラウドコントロールシステムはインテリジェントコネクテッドの発展における中国プランの中核だ。クラウドコントロールプラットフォームはこれから戦略的インフラになり、産業がオープンになり協同し、共に建設し共に分かち合い、全チェーンの連結を形成し、インテリジェントコネクテッドの新インフラを着実に構築したい」と述べた。

公安部(省)道路交通安全研究センターの王長君センター長は、「特定道路でのテスト、閉鎖型用地テストで遭遇した一部の限界的問題に対して、シミュレーションが重要な対処法であり、仮想現実(VR)技術を通じて法律法規のテスト検証作業の効率とプロセスを加速する必要がある」と述べた。

騰訊のスマート交通部門の施雪松副総裁は、「インテリジェントコネクテッドとスマート交通はどちらもデータによって駆動されるもので、両者の間にはホログラフィーによる融合の感知、シミュレーション、予測とコントロールをめぐってジェネリックテクノロジーが存在する。それにより、車と道路との融合を達成し、ユーザー、スマートフォン端末、車載情報・娯楽製品端末において道路情報の融合・接続の目標を実現し、安全で高効率、グリーンで便利な移動の生態圏を創出することになる」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年7月21日

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