王毅部長「平和回復にフランス独自の重要な役割の発揮を期待」

人民網日本語版 2022年07月19日15:22

王毅国務委員兼外交部長(外相)は18日、フランスのエマニュエル・ボヌ大統領外交顧問と電話会談を行った。新華社が伝えた。

王部長は「中国とフランスは世界の多極化プロセスにおける重要な安定化勢力だ。激しく変動している国際情勢、とりわけ一国主義と『ジャングルの掟』の台頭を前に、中国は責任ある大国として、常に国連中心の国際体制、国際法に基づく国際秩序、国連憲章の趣旨と原則に基づく国際関係の基本準則の維持を堅持してきた。中国はフランス側との協調を強化し、平和的・安定的発展の維持のためにしかるべき貢献を果たすことを望んでいる」と表明。

「ウクライナ危機は長期化と複雑化の様相を呈している。このような事態を世界の人々は望んでいない。中国は当初から和平交渉の促進を堅持しており、引き続きあらゆる努力を尽くして、停戦のために建設的役割を果たしていく。中国はマクロン大統領の積極的な仲裁努力を評価しており、フランス側が引き続き平和回復のために欧州の大国として独自の重要な役割を果たしていくことを支持し、そうすることを信じる。ウクライナ危機の波及が、食糧やエネルギーの不足を招き、世界の回復・平和・安定に試練やリスクをもたらしている。習近平国家主席はグローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブを相次いで打ち出した。中国はその実行について、フランス側と意思疎通を強化したい。中国はG20外相会合で、国際食糧安全保障協力イニシアティブも打ち出した。これはフランス側の『食糧と農業の強靭化のための行動』イニシアティブと呼応し合い、より多くの国際的コンセンサスの形成を目指すことのできるものだ」と強調した。

王部長はまた「フランスがEUの中核的大国及び『トロイカ』の一つとして、中国・EU関係の健全かつ円滑な発展のために積極的な役割を果たし、中国・EU協力のポジティブリストを拡大し続け、エネルギー安全保障、炭素市場、グリーンファイナンスなど協力の新たなハイライトを作り、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議と生物多様性条約第15回締約国会議の第2段階会議の成功を共に後押しすることを希望する」とした。

ボヌ大統領外交顧問は、互恵・相互利益の原則に基づき、引き続きEU・中国協力を積極的に推し進める意向を表明。NATOが創設時の地理的位置づけを堅持すること、アジア太平洋地域への拡張の意図もないことを重ねて表明した。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年7月19日

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