中国水利部(省)と中国南水北調集団有限公司によると、今月22日の時点で、南方エリアの水を北方エリアに送り慢性的な水不足を解消するプロジェクト「南水北調」の中央線一期プロジェクトで建設された水門・陶岔渠首から主水路に送られた水量が約500億立方メートルに達したことが明らかにされた。これは黄河から北方エリアに送り込まれる1年分の水量に匹敵し、プロジェクトの受益人口は8500万以上に達している。人民日報が報じた。
水資源の配置と構造が継続的に最適化されている。本格的な通水が始まって以降、理にかなった調整を通して、中央線プロジェクトで調整される水量が年間約20億立方メートルから90億立方メートルにまで増加している。中央線プロジェクトで供給される水は、沿線の大・中都市にとって新たな「生命線」となっている。例えば、北京の7割以上の市街地に供給されている水が、南方エリアから送り込まれる水となっている。また、天津市の主な市街地に供給されているほぼ全ての水も、南方エリアから送り込まれる水で、河南省や河北省へも十分な水が供給されるようになっており、その供給水準が向上している。今月22日の時点で、中央線プロジェクトにより、雄安新区に供給された水は累計で7800万立方メートルに達し、都市の生活や工業活動に必要な質の高い水を提供している。
長期にわたる水源区の水質の安全に対する保護強化の取り組みが功を奏し、丹江口ダムや中央線幹線が通水して以来、供給されている水の質は、地表水水質Ⅱ類基準以上を常にキープしている。中央線一期プロジェクトでは、沿線の50以上の河川・湖に生態補水が実施され、今月22日の時点で、その量は累計で89億立方メートルを超えた。水の供給を受けている河川や湖の生態環境は目に見えて回復している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月26日
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