恋愛課の講義を受けた大学生9割以上が「役に立った」

人民網日本語版 2024年04月23日15:44

武漢大学の孫芸菲さんと同級生たちは、講師がリードする中、1回目の恋愛課の講義で、理想の恋人に求める特徴について、「面白い人」、「責任感のある人」、「スポーツ好きだけど汗臭くない人」、「大自然が好きな人」、「自信にあふれている人」と次々と挙げていった。講師は、黒板の左半分に女性が理想とする彼氏の特徴を、右半分に男性が理想とする彼女の特徴を書き出した。そして、黒板が100個ほどの特徴でいっぱいになると、講師は、「これらは全て人として素晴らしいとされる特徴。恋人となる相手にだけでなく、自分自身もこうした特徴を備えるよう努力していこう」と総括した。中国青年報が報じた。

中国青年報・中青在線の微信(WeChat)公式アカウント「中青校媒」の調査によると、恋愛課の講義を受けた大学生の9割以上が、「恋愛課は役に立った」と答えた。うち、24.82%が「非常に役に立った」、34.18%が「比較的役に立った」、34.00%が「まあまあ役に立った」と答えた。

天津大学の付念さんは今学期、熾烈な争奪戦を勝ち抜き、150人限定の「恋愛心理学」の講義の枠を手にした。受講するまでは、「恋愛は恋愛でしかなく、それほど複雑なものではない」と思っていたという付さんだったが、受講していくうちに、「科学的に恋愛を理解することや、未練と親密な関係、恋愛上の悩み、恋愛前の心の準備といった的を絞った内容を、心の底からすごいと思った。恋愛課が伝えている内容は、恋愛という枠を超え、より良く自分を知り、メンタル管理を学び、人間関係をうまく築くコツを学ぶ機会になっている」と考えるようになったという。

大学生の心理教育に携わって30年になり、恋愛心理課を開設して約10年になる中国鉱業大学の段鑫星教授は、「大学生のメンタルヘルスに注目する高等教育機関が増えているというのはとても良いこと。大学生のメンタルのコンディションにも合った、現実的チョイスだ」との見方を示す。

そして、「大学が恋愛課を開設するのは、最先端の恋愛・結婚観や感情的価値観を伝えるのが目的。恋愛は、個人の感情的なことで、人によって全く異なるものの、時代や社会、経済の発展などとも密接に関係している。講義を通じて、学生は正しい恋愛観のもとで、『愛』について理解を深めることができるだろう。素晴らしい愛を長続きさせるためには、互いが歩み寄り、成長し、それぞれが向上し、互いに得るところがある関係となる必要がある。恋愛を通してより良い自分に出会うことで、互いの人生はより素晴らしいものになるだろう」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年4月23日

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