「観光+ショッピング」で盛り上がった「労働節」連休のインバウンド観光

人民網日本語版 2025年05月12日11:20

今年の「労働節(メーデー、5月1日)」連休には、文化観光市場が需要・供給ともに活況を呈し、インバウンド市場も大いに盛り上がった。国家移民管理局がまとめたデータによると、今年の連休に全国の出入境(国)管理機関は中国内外の延べ1089万6000人をサポートし、1日平均では前年同期比28.7%増の延べ217万9000人となった。そのうち外国人は同43.1%増の延べ111万5000人に上り、この4割を超える成長率は、1つの側面からグローバル観光市場における中国の強い魅力を物語っている。

「労働節」連休のインバウンドがこれほど盛り上がったのはなぜか。

■中国観光市場が持つユニークな魅力

中国には豊富な観光資源があり、壮大で美しい自然の景観だけでなく、悠久の歴史や文化も併せ持つ。現在、訪中外国人観光客は、素晴らしい景色を楽しむだけでなく、深い文化体験により関心を抱くようになった。陝西省西安市の文化商業エリア「大唐不夜城」では、数多くの外国人観光客が漢服や中国風メイクを体験したり、書道や拓本を学んだりし、さらには人気歴史テレビドラマ「長安十二時辰」をベースにした没入型マーダーミステリーに参加する人もいた。上海市の朱家角古鎮では、外国人観光客が江南地方のかぎ針編み、江南水郷の提灯製作、伝統織物の染色など、さまざまな無形文化遺産を体験し、中国伝統文化の趣を味わっていた。

■政策によるサポート

2024年12月17日、同局はトランジットビザ免除政策を全面的に緩和し、54ヶ国の国民を対象に、ノービザで最大240時間(10日)滞在できるようにするとともに、政策の適用対象となる出入境審査所をさらに増やし、外国人観光客が滞在を認められたエリア内で省を跨ぐ旅行をすることも可能とした。こうした一連の政策により、訪中外国人観光客は滞在できる時間が長くなっただけでなく、活動できるエリアも大幅に広がったため、ますます多くの外国人観光客が中国を訪れるようになった。

■メイド・イン・チャイナの魅力

メイド・イン・チャイナの文化クリエイティブ記念品、衣類・靴類、電子製品などさまざまな商品が、訪中外国人観光客の「爆買い」の対象となっている。浙江省義烏市のある店舗の責任者姚宝娟さんは、「中国製品は物がよく価格も手ごろで、外国人観光客にとても人気がある」と話した。

支付宝(アリペイ)プラットフォームを見ると、浙江省義烏市の日用品雑貨卸売市場、深セン市の華強北市場、広州市の国際軽紡城などが、ますます多くの外国人を引き寄せていることがわかる。連休最初の3日間では、インバウンド観光客が支付宝を利用して支払った消費額は前年同期比で180%増加した。携程旅行網のデータによると、同連休のインバウンド旅行予約件数は上海市で同138%増、深セン市で同188%増、義烏市で同60%増となった。

中国がビザの緩和、インバウンド向けサービス、特徴的な旅行商品などに注力し続けることで、より多くの外国人観光客が中国を訪れるようになるだろう。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年5月12日

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