中国最大の太陽光発電自動車運搬船、国産車4千台を積み初航海を開始

人民網日本語版 2025年05月16日16:56

太陽光を動力に使用した中国最大の自動車運搬船が初航海を開始した。

太陽光を動力に使用した中国最大の自動車運搬船が初航海を開始した。

太陽光を動力に使用した中国最大の自動車運搬船「遠海口」号が15日、広東省広州市南沙区で初航海を開始した。船内には比亜迪(BYD)、奇瑞、吉利などの中国ブランド車両が約4000台が積み込まれ、そのうち9割以上が新エネルギー自動車で、ギリシャ、トルコ、チュニジアなどの「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国に向けて出航した。

遠海口号が今回初めて就航する「中国-地中海」定期航路は、片道の所要時間は約30日で一般航路の約3分の2になり、自動車メーカーは輸送にかかる時間を短縮できる。ギリシャのピレウス港をターミナルとしたフィーダーネットワークを活用し、同航路のサービスネットワークはフランスやスペインなど欧州の多くの国と北アフリカの主要国をカバーする。

遠海口号は全長199.9メートル、総トン数6万8252トン、排水量3万9069トン、内部には固定層8層、可動層4層からなる計12層の自動車甲板があり、7000台分の標準車両スペースがある。商用車、建設車両、大型バスなどから、MAFI(専門的なRoRo船貨物輸送ツール)まで、さまざまな車種に対応する。

新エネ車は中国の対外貿易における新三種の神器(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)の1つだ。南沙税関がまとめた統計によれば、今年5月13日現在、南沙の自動車通関地が出入国検査を行ったRORO船は前年同期比22.3%増の延べ186隻に上った。

遠海口号の就航により、中国遠洋海運集団有限公司の船隊規模は20隻に拡大した。同集団は24年、「一帯一路」共同建設国へ自動車16万台以上を輸送し、今年1-4月には前年同期比110.14%増の6万8604台を輸送した。計画によると、26年には中遠海運の自動車運搬船は30隻に増え、中国国産自動車の海外進出を支援する予定だ。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年5月16日

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