中国海軍3隻目の1万トン級遠洋病院船が就役 中国の3大戦区の全てに病院船を配備

人民網日本語版 2025年05月22日15:04
中国海軍3隻目の1万トン級遠洋病院船が就役 中国の3大戦区の全てに病院船を配備

中国海軍の病院船「吉祥の方舟」がこのほど、黄海の某海域で、多要素かつ全過程を含む医療救護演習を実施し、艦艇の総合的な訓練水準を検証するとともに、多様な医療救護任務を遂行する将兵の能力訓練を行った。中央テレビニュースが伝えた。

「吉祥の方舟」(艦番号868)は、中国が独自に設計・建造した3隻目の1万トン級遠洋病院船だ。これまでに中国海軍は、「平和の方舟」と「シルクロードの方舟」の2隻の遠洋病院船をすでに保有している。「吉祥の方舟」は、先進的な医療・衛生支援設備を備え、経験豊富な医療スタッフを配している。戦時には海上で負傷者の初期治療や一部専門治療を行え、平時には海上医療救護任務を遂行し、艦艇編隊や離島・辺境地域駐屯部隊に医療サービスを提供するほか、国際人道救援などの任務も遂行できる。

現在中国最新の大型病院船である「吉祥の方舟」は、多くの面で最適化・向上が図られており、戦時への備えや戦場衛生支援のニーズにより適応したものとなっている。

軍事専門家によると、「吉祥の方舟」はすでに北部戦区海軍に配備されており、これで東部・南部・北部という中国の3大戦区の全てに病院船が戦略配備されたことになる。また、中国海軍の3隻の1万トン級病院船は全て専用に建造されたものであり、高度な技術水準を有し、機能を完備し、「三級甲等医院」(中国における最高等級の病院)相当の医療水準を備えている。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年5月22日

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