「空の生命回廊」を構築 天津初のドローン低空医療配送輸送専用ルートの試験飛行に成功

人民網日本語版 2025年05月26日14:43

このほど、救急用模擬血液を搭載したドローンが天津市浜海新区塘沽中央血液ステーションから離陸し、天津医科大学腫瘍病院浜海病院に正確に着陸したことが25日、天津医科大学腫瘍病院への取材で分かった。これは天津初のドローン低空医療配送輸送専用ルートの試験飛行に成功し、天津が「低空医療」分野で重要な一歩を踏み出したことを示している。中国新聞網が伝えた。

従来の地上輸送配送モデルでは、血液ステーションから病院までの地上ルートで年間を通じて、トラックの渋滞が存在し、車で迂回すると23キロメートルを要する。ドローンによって構築された「空の生命回廊」は地上の交通渋滞や突発的な事態を効果的に回避し、緊急時の医療対応能力を高め、患者に貴重な救助・治療時間を確保する一方で、輸送時間、人件費、物流コストも効果的に削減できる。

救急用模擬血液を搭載したドローンが飛行中の様子。画像提供:天津医科大学腫瘍病院

救急用模擬血液を搭載したドローンが飛行中の様子。画像提供:天津医科大学腫瘍病院

今回の飛行では、積載量5キログラムの専用ドローンが使用され、医療用恒温器およびコールドチェーン温度制御システムが搭載され、時間と温度の変動によるサンプル劣化の問題を効果的に回避し、医療サンプルの輸送中の安定性を確保した。指揮センターはルート沿いの天気と風向きを事前に計画し、血液の温度、位置情報、飛行状態をリアルタイムで監視することで、輸送プロセス全体のコントロールと安全性を実現した。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年5月26日

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