年間2.4億枚を生産!あなたのカラコンも黄土高原で生産されたかも?
ファッションと視力矯正という機能を兼ね備えたカラーコンタクトレンズの人気が今、若者の間で高まっている。中国のカラーコンタクトレンズの5枚に1枚が、黄土高原に位置する甘粛省白銀市のハイテク産業開発区で生産されている。
白銀ハイテク産業開発区は、同省白銀市の王峴という小さな村の元々荒地だった場所にある。同開発区を知る人はあまりいないものの、そこには中国最大のカラーコンタクトレンズメーカーがある。
甘粛康視達科技集団有限公司(以下、「康視達」)のカラーコンタクトレンズ販売数は中国国内でトップで、年間2億4000万枚のカラーコンタクトレンズを生産している。中国国内の市場シェア率は2割で、年商約2億3000万元(1元は約20.0円)を誇る。また、米国やタイ、マレーシアなど20ヶ国・地域以上にも輸出している。
近年、同社の研究開発費は安定して売上高の10%前後をキープし、商品はカラーコンタクトレンズだけでなく、他のアイケア商品も扱うようになっている。
カラーコンタクトレンズ市場は近年、急成長しており、業界のリーディングカンパニーである康視達は、テクノロジーイノベーションを牽引力として、海外市場のレイアウトを強化している。
例えば、インドネシアといった国に、海外倉庫を設置して、物流にかかる時間を短縮し、海外旗艦店を開設して、越境ECのレイアウトを強化している。また、国際的に有名な検査機関と提携関係となり、商品の認証体系を整備しているほか、多言語対応のカスタマーサービスセンターを設置し、グローバル化したアフターサービス体系を構築している。
黄土高原にある康視達で生産されたカラーコンタクトレンズが米国や韓国、欧州連合(EU)などの販売許可を取得し、20ヶ国・地域以上に輸出されている。2024年、同社の輸出額は1000万元を超えた。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年5月28日
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