【素敵な伝統を探す旅】端午節

人民網日本語版 2025年05月30日10:33

5月31日は端午節(端午の節句、旧暦5月5日)。「素敵な伝統を探す旅」シリーズでは今回、美味しいものに目がないKukuが、中国人の国や故郷に対する思いの詰まった端午節に食べる「ちまき」を紹介!

旧暦5月5日の端午節は、初めて世界無形文化遺産に登録された中国の祝日だ。

笹や葦などの葉に、もち米を詰め、三角錐などの形に包み上げるちまきには、1千年以上にわたり伝承されてきた文化が詰められている。また中国では端午節にちまきを食べるのは、戦国時代の楚の家臣・屈原を供養するためとされている。

中国は国土が広大で、物産が豊富であるため、地域によって、ちまきに使う食材や作り方も異なる。例えば、南方エリアでは、しょっぱい味のちまきが好まれ、肉類やアヒルの塩漬け卵の黄身「咸蛋黄」、魚介類などを具にしている。一方、北方エリアでは、甘くて、モチモチとした食感のちまきが好まれ、ナツメ、こしあん、ハスの実などを具にしている。甘いちまきも、しょっぱいちまきも、どれも美味しく、人々の舌を楽しませてくれる。

ちまき作りだけでなく、端午節にはドラゴンボートレースを楽しんだり、ショウブやヨモギを玄関の軒につるしたり、五色の糸を編んで腕につける習慣がある。ドラゴンボートレースは現在、他の国でも実施される競技になっており、外国人の間でも人気が高まっている。

ちまきを食べて、健やかな端午節を過ごそう。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年5月31日

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