日本の学者が旧日本軍の広東省侵攻の証拠となる写真集を広東省に寄贈
広東省公文書館の14日の発表によると、日本の学者・松野誠也さんがこのほど、同館に旧日本軍が華南エリアに侵攻した証拠となる史料を寄贈した。中国新聞網が伝えた。
広東省広州市で旧日本軍が撮影した「金がある者は金を、力がある者は力を出そう」と記された横断幕(写真提供・広東省公文書館)。
現在中国国内で上映中の「南京照相館(Dead To Rights)」では、南京に侵攻した旧日本軍は、戦功を誇るために、中国の兵士や国民を殺害したり、中国の土地を占拠したりする様子を撮影するカメラマンを従軍させていた。
広東省清遠市英徳市青塘鎮で、旧日本軍が撮影した「倭寇よ、山河を返せ!」の抗日のスローガンが書かれた壁(写真提供・広東省公文書館)。
史料からは当時、広東省に侵攻した旧日本軍もカメラマンを従軍させて、同様の撮影を行わせていたことがわかる。松野さんが今回寄贈した公文書には、中国侵略日本軍第18師団が1938年に広東省を侵略した際に撮影した写真集(旧日本軍により1939年に出版)、中国侵略日本軍第18師団が1939年から1942年かけて華南エリアを侵略した際に撮影した写真集(旧日本軍により1942年に出版)などが含まれている。
広東省韶関市翁源県官渡鎮で旧日本軍が撮影した「食糧を国に提供して、抗戦に貢献を!」と呼びかける抗日スローガンが書かれた壁(写真提供・広東省公文書館)。
広東省公文書館の関係責任者は、「これらの写真集は、旧日本軍が自分たちで記録した華南エリア侵攻という悪行を捉えた写真。塗炭の苦しみに喘ぐ国民と生々しい戦争の傷跡を捉えており、衝撃的だ。また旧日本軍が撮影した写真には、中国の兵士や国民が崩れそうになった壁に書いた抗戦を呼びかけるスローガンなども写されており、華南エリアの人々の偉大な抗戦の精神を反映している」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年8月15日
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