「美しい遼寧」のビジョンが触れることのできる現実に

人民網日本語版 2025年08月25日13:57

秋の涼しさが感じられるようになった遼寧省では、広大な大自然が回復し続け、工業もグリーンな生産を実現し、生き生きとした景色が広がっている。第14次五カ年計画(2021~25年)期間中、遼寧省は、汚染を予防・抑制し、豊かな自然を守り、生態系回復を通して、環境のウィークポイントをカバーし、産業のモデル転換を通して、持続可能なエネルギーを引き出し、中国の生態環境保全を強力に推進し、「美しい遼寧」を作り出すというビジョンが今、触れたり、感じたりすることのできる現実になっている。人民網が伝えた。

錦州市東湖森林公園(撮影・邱宇哲)。

錦州市東湖森林公園(撮影・邱宇哲)。

「以前は、このあたりの川の水は黒くよどんでいて、臭いもひどく、夏でも窓を開けられないほどだった。でも今は、水がきれいになったので、子供たちも喜んで遊びに来るようになった。空気がきれいだと、気分もいい」と遼寧省錦州市の市民・李秀松さんが話すような生活の変化は、自然環境の改善がもたらしたものだ。2024年までに、遼寧省は汚水が川に流れる場所を合わせて1万ヶ所以上洗い出し、処置を行った。汚染された川を再生し、「幸せな川・湖」の建設を推進するなどして、遼寧省は川の水をきれいにすることで、川周辺の自然環境の改善につなげている。

キヌヤナギ養蚕試験田(撮影・邱宇哲)。

キヌヤナギ養蚕試験田(撮影・邱宇哲)。

2023年8月、遼寧省は全国に先立って、科爾沁(ホルチン)の砂漠化に対する「徹底抗戦」を開始し、2年間で、8年間の目標の40%を達成した。砂漠化防止対策の実施と同時に、住民の生活も豊かにしなければならない。そこで阜新市彰武県の砂地では、キヌヤナギの林が風を防ぎ、砂を固定すると同時に、そこに養蚕試験田を作り、土地1ムー(1ムー6.667アール)当たり2000元(1元は約20.7円)分の蚕を生産できるようにしている。

鞍鋼集団が所属する本鋼集団北営公司の製鉄工場(撮影・楊鎮)。

鞍鋼集団が所属する本鋼集団北営公司の製鉄工場(撮影・楊鎮)。

本鋼集団が所属する北営公司の製鉄工場の広大な敷地に建ち並ぶ工場と工場の間を、川が蛇行して流れ、超低排出プロジェクト建設により、企業がリニューアル・アップデートしている。華晨宝馬(BMW)の里達工場には、7500平方メートルの生物多様性ガーデンパークがあり、1万1000本以上の木々が植えられ、塗装工場の工業用水100%リサイクルを実現している。新たな質の生産力はグリーンな生産力であるということは、工業大省の遼寧省においてすでに共通の認識となっている。

川や湖の水質改善から砂漠化地帯の緑化を通じて、経済的価値を生み、廃棄鉱区が再生され、グリーン工場が遼寧省の各地で輝きを放っている。そしてそれらの「グリーン」がより鮮やかに、より色濃く同省を覆うようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年8月25日

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