平均月収約40万円!カニ目利き職人が引っ張りだこに

人民網日本語版 2025年10月10日13:28

秋が深まる今、中国の淡水ガニの主な生産地の一つである江蘇省泰州市が管轄する興化市は旬を迎えており、取引市場が活気を帯び、中国各地からバイヤーが続々と集まっている。賑わいを見せる取引市場では、カニの品質を見極める「目利き職人」が登場し、彼らが価格設定も行っている。

日が暮れると、興化市のある市場では、30年の経験を誇るカニ目利き職人・虞成斌さんが、メスのカニを手にして、足やお腹をチェックしていた。高品質のカニ1杯を選び出すのにかかる時間はわずか数秒だった。

虞さんは、「足は硬く、力強くなければならず、やわらかいのはダメ。ひっくり返してお腹をチェックする時は、色を見て、赤ければ赤いほどいい。カニ目利き職人が選別して選ばれた品質の良いカニは100元(1元は約21.5円)以上、悪いカニは10元や20元で売られることになる」としている。

また、おいしいカニの見極め方としては、「カニの甲羅が青黒く、表面に光沢があり、お腹は白く、汚れがなく、爪の先は黄金色で、硬く、力強く、足の毛は長く、びっしり生えていて、その色が薄い黄色のカニは、実や内子がぎっしり詰まっていて、味は甘みがあっておいしい」とした。

毎年、中秋節(旧暦8月15日、今年は10月6日)前後から12月末にかけて、カニ目利き職人は繁忙期を迎え、その市場において、職人は午後3時から翌日の早朝6時まで作業を続け、1時間当たり50キロ以上のカニを選別している。虞さんはカニ目利き職人になって今年で30年目になった。

同市場の焦開勇総経理によると、市場で活躍するカニ目利き職人は約1500人で、1店舗当たり平均10人ほどの職人がいる。それでも、まだ600-900人ほど足りないのが現状なのだという。カニ目利き職人の月収は約2万元という。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年10月10日

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