梅集鉄道の設計原図74点が吉林省通化市で公開 日本の中国侵略の犯罪行為を実証

人民網日本語版 2025年11月10日15:04

日本の中国侵略期における梅河口から集安(旧称「輯安」)までの鉄道(以下「梅集鉄道」)の建設実態を記録した74点の設計原図が、吉林省通化市で初めて一斉公開された。これらの図面は、中国東北部の資源の略奪、植民地支配の強化、東北抗日聯軍の鎮圧のために鉄道を建設した日本の侵略者の野心と計画をはっきりと示している。中国新聞網が伝えた。

これらの図面は1937年から1940年にかけて作成されたもので、梅集鉄道の通溝嶺ー老嶺区間における橋梁、トンネル、排水路、駅施設を網羅。設計図、変更図、竣工図などに分類され、設計者の署名はいずれも「日系」、一部の製図者は「鮮系」とされており、極めて重要な史料的・実証的価値を有する。通化市の歴史研究者であり民間収集家でもある荘鵬氏が3年をかけて収集・整理した。

荘鵬氏とその収集した梅集鉄道の設計図(撮影・宋暁林)

荘鵬氏とその収集した梅集鉄道の設計図(撮影・宋暁林)

梅集鉄道は日本の南満洲鉄道株式会社が1936年に着工し、1939年に全線開通した総延長250キロ余りの路線で、鉱産資源と林業資源の豊富な地域を貫いている。資源略奪を加速させるため、日本側は「鉄廠」「果松」「鴨園」「東通化」の4本の専用支線も建設し、石炭、鉄鉱石、製鉄原料の輸送に用いていた。

「この鉄道は、日本が『吸血式』経済侵略を実施するうえで重要な鉄道路線だった」。中国共産党通化市委員会党史研究室副主任で副研究員の馬会鳳氏は「1938年、日本側は東辺道開発株式会社を設立し、鉄道工事と連動させて推し進め、鉄道を骨格とする体系的な植民地『開発』システムを形成したが、日本の言う『開発』とは略奪の代名詞だった」と語る。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年11月10日

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