中国の6G特許出願件数が世界1位 上場企業が技術的優位性を確保
「中国インターネット発展報告2025」(以下「報告」)がこのほど、2025年世界インターネット大会烏镇サミットで正式に発表された。報告によると、2025年6月時点で中国の6G特許出願件数は世界全体の約40.3%を占め、世界1位となった。また、中国はすでに世界最大のAI(人工知能)特許保有国となり、その割合は60%に達している。中国経済網が伝えた。
中国は6G特許出願件数で世界をリードしているだけでなく、情報インフラの整備も強い勢いを維持している。報告によると、2025年6月時点で、中国の固定ブロードバンド加入者数は6億8400万件に達し、累計で455万カ所の5G基地局を建設、5G携帯電話利用者は11億1800万人に上った。中国は12年連続で世界最大のネット通販市場の地位を維持している。堅固なネットワーク基盤は、6G技術の研究開発と将来の商用化に向けて良好な土台を築いている。
中国は現在、6G技術の研究開発と産業化の推進を加速させており、複数の上場企業が相次いで「すでに6Gの重要技術分野に参入している」と表明し、次世代通信技術の主導権を握ろうとしている。
杭州広脈科技股份有限公司の董秘氏は、「当社は通信事業者の5G-A戦略展開に追随し、5G-A関連事業を積極的に獲得するよう努める。新技術の研究開発と応用を推進し、6Gの導入と活用に向けて技術と人材の準備を整えていく」と述べた。広電計量検測集団股份有限公司の責任者は、「当社は今後、6G、NTN(非地上ネットワーク技術)、衛星直接通信などの通信分野における検証開発への投資を拡大し、産業化サービス能力の構築を加速させる」と明らかにした。北京思特奇情報技術股份有限公司は、「6G分野で、当社は空・宇宙・地上一体化という6Gの発展トレンドを積極的に追随している」と語った。
中国移動通信集団有限公司の首席専門家・劉光毅氏は、「当社はすでに6Gネットワークアーキテクチャの設計を開始しており、6Gの潜在的な重要技術研究を進めている。2026年以降、技術の標準化と試験ネットワークの構築を段階的に推進する計画だ」と述べた。
劉氏は、「技術サイクルの観点から見ると、6Gは2030年前後に商用化が実現すると見込まれる。現在はまさに技術形成と標準制定の重要な転換期にある」と語った。
中国モノのインターネット産業協会の柏斯維・事務局長は、「6Gのピーク通信速度は5Gの100倍に達し、遅延は10分の1に低下する。同時に通信とセンシングが一体化し、地球規模でシームレスなカバレッジを実現するだろう。これにより、ホログラフィック通信、遠隔手術ロボット、自動運転都市などの新たな応用シーンが生まれ、デジタル経済の構造を再構築する。6GはAI、ブロックチェーン、量子計算などの先端技術と深く融合し、あらゆる産業を支える次世代の情報インフラを形成する。中国の6G特許における優位性は、将来のデジタル経済における競争優位性に転換される見込みだ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年11月13日
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