18機受注!有人飛行船AS700が産業化で新たなブレークスルー

人民網日本語版 2025年11月26日14:19

中国の有人飛行船「祥雲」AS700に関して、新たな朗報が伝わってきた。中国航空工業集団有限公司によると、同社傘下の中国工業特殊飛行器研究所はこのほど、浙江空域融合低空産業発展有限公司との間で、AS700の18機受注契約を正式に結んだ。今回の契約締結は、国産有人飛行船に対する市場評価の高さを示すものだ。

これに先立って、同研究所は浙江省紹興市にある飛行船運航拠点を実地視察し、現地政府との間でAS700の商用化運営ルート、持続可能な収益モデルなどの核心的な議題について深い共通認識に達し、18機の受注契約の実現を後押しした。2024年11月に中国国際航空宇宙博覧会で購入意向に達してから、2025年に戦略的協力枠組み合意に調印し、大量受注に至るまで、双方は「単一の製品の売買」から「チェーン全体での協力」へと全方向的な飛躍を遂げた。

今年11月、AS700は紹興市の紹興鑑水科学技術城へと飛行し、華東地域における最初の販売・引き渡しのケースとなった。最初の引き渡しから今回の大量受注、応用シーンでのテスト検証、商用化運営に至るまで、国産有人飛行船では開発、生産、認証取得、引き渡し、運営へと至るトータルチェーンが出来上がっている。

同研究所では今後、今回の受注を契機として、製品の高度化と産業の布陣を加速し、空中遊覧、都市セキュリティ、航空測量、緊急救援、オーダーメイド教育旅行など多様な応用シーンの開拓を続け、技術標準と運営モデルがより多くの地域へと普及するよう後押しし、ウィンウィンのエコシステムを構築し、低空域飛行活動による経済形態「低空経済」の全国的な産業クラスターの構築をサポートし、国産有人飛行船を製造業の高度化や地方経済の質の高い発展における重要な紐帯にしていく計画だ。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年11月26日

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