南京大虐殺犠牲者の遺族が参列する慰霊祭 生存者はわずか24人に

人民網日本語版 2025年12月01日16:47

今月13日に12回目となる南京大虐殺犠牲者国家追悼日を迎えるのを前に、南京大虐殺犠牲者の遺族が参列する慰霊祭が11月30日に始まった。統計によると、今年、南京大虐殺の生存者8人が相次いで亡くなり、生存者は残り24人となった。新華社が伝えた。

慰霊祭会場の様子(撮影・秋氷清)。

慰霊祭会場の様子(撮影・秋氷清)。

家族と共に南京大虐殺犠牲者の慰霊祭に参加する南京大虐殺の生存者・夏淑琴さんと劉民生さん(11月30日撮影・劉臻睿)。

家族と共に南京大虐殺犠牲者の慰霊祭に参加する南京大虐殺の生存者・夏淑琴さんと劉民生さん(11月30日撮影・劉臻睿)。

1937年12月13日、夏淑琴さんの家族9人のうち7人が旧日本軍に殺害された。当時8歳だった夏さんも刃物で3度刺され、生死の間をさまよったものの、なんとか一命をとりとめた。夏さんは「嘆きの壁」に刻まれた家族の名前をすぐに見つけ、それを指さし、娘とひ孫が夏さんの代わりにその名前を塗りなおしていた。

「嘆きの壁」に刻まれた親族の名前を指す南京大虐殺の生存者・夏淑琴さん。その横で名前を塗りなおす娘とひ孫(撮影・邱氷清)。

「嘆きの壁」に刻まれた親族の名前を指す南京大虐殺の生存者・夏淑琴さん。その横で名前を塗りなおす娘とひ孫(撮影・邱氷清)。

時が流れるにつれて、歴史の有力な証人がどんどん減っている。現時点で、南京市侵華日本軍被害者援助・南京大虐殺歴史記憶伝承協会に登録されている生存者はわずか24人となっている。

歴史は、たとえ苦痛が伴うとしても、代々語り継がなければならない。南京大虐殺の生存者の子孫、及び中国人を救助し、歴史の動かぬ証拠を保存する中国国内外の人々の子孫などは、南京大虐殺の歴史の記憶というバトンを受け継いでいる。現時点で、中国国内外の38人が、南京大虐殺の歴史記憶伝承人に認定されている。38人は、それぞれの方法で、歴史を受け継ぎ、真相と信念を伝えている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年12月1日

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