上海、AIトレーナーが台頭する新職業に

人民網日本語版 2026年01月30日10:54

「中華人民共和国職業分類大典」に登場してわずか数年のAIトレーナーが、台頭する新職業の一つとなりつつある。上海ではこの新職業が、市の「緊急・不足高度技能人材職業(職種)目録」にも盛り込まれた。AIトレーナーという新たな「人気資格」は、なぜ1年で1万人を超える受験者を引き付けたのか。新華社が伝えた。

土曜日の午後、上海中心部のオフィスビルに入ると、数十人のホワイトカラーを対象に、講師がAIの実践講座を行っており、教室は熱気に包まれていた。

大冢(上海)薬物研究開発有限公司の研究員・弋舟氏は、「AIトレーナーは、自分のキャリアの発展やチェンジのニーズに非常に合致している。業務を通じ、AIとバイオ医薬の融合が業界の重要なトレンドになりつつあることを実感してきた。これまでもオンラインでAI関連の知識を積極的に学んできたが、結果は分かっても、その理由は分からないという段階にとどまっている。系統立った学習によってより充実した知識体系を構築し、製薬の研究開発においてモデルを活用して重要指標を予測し、創薬プロセスの加速につながる」と語った。

上海産訓融合技能発展センターの潘攀ゼネラルマネージャーによると、AIトレーナーの研修は理論と実践に分かれ、理論が約30%、実践が約70%を占める。受講者の大半が業界理解を深めたい「現役社会人」であることから、通常は週末に開講しているという。

潘氏は、「当センターの講師陣は専門的なバックグラウンドを有するだけでなく、業界最前線の技術共有会や研修にも頻繁に参加しており、カリキュラム設計には実際の産業応用シーンに基づく開発・設計を数多く盛り込んでいる」と説明した。

AIの実践講座で学ぶ受講者たち。撮影・周蕊

AIの実践講座で学ぶ受講者たち。撮影・周蕊

2025年、中国のAIコア産業規模は前年比30%近く増の1兆2000億元(1元は約22.1円)を超える見込みだ。全国のAI関連企業数は6000社を上回っている……。中国のAI産業の発展に伴い、過去5年間に人的資源・社会保障部(省)が発表した72の新職業のうち、20以上がAI関連であり、各新職業は短期間に30万~50万人の雇用を創出すると予測されている。

AI分野の拠点都市としての上海は、補助金基準の引き上げによってAIトレーナーの職業技能研修・評価を強力に推進する一方、研修・評価プロセスの最適化にも注力し、資格証書の価値を確保している。AIトレーナーは「職業技能向上補助金目録の重点支援プロジェクト」に組み込まれ、技能向上補助金の基準は30%引き上げられ、産業発展に必要な技能研修への参加を一段と促進している。

2025年、上海では延べ1万6300人がAIトレーナーの評価に参加し、評価を経て1万900枚の職業技能等級証書が交付された。(編集KS)

「人民網日本語版」2026年1月30日

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