海洋科学調査船「同済」号、南中国海で「炭素追跡」調査
ここ数日、広大な南中国海北部で、中国の研究者たちは海洋科学調査船「同済」号に乗り、昼夜を問わず海洋炭素循環の地質指標と記録を追跡することをテーマとした「炭素追跡」調査を実施している。新華社が伝えた。

2026年4月20日、南中国海で春季航海任務を実施する「同済」号。(撮影・張建松)
地球表面積の71%を占める海洋は巨大な炭素貯留庫。主に表層海水が大気との海気交換を通じて、大気中の二酸化炭素を深海へ送り込み、貯留できるためで、科学者たちはこれを「海洋炭素ポンプ」と呼び、物理的経路と生物的経路に分けている。
今回の航海の首席科学者であり、同済大学海洋・地球科学学院の田軍教授は、「近年、リモートセンシング技術の発展と長期観測により、海洋生物炭素ポンプの効率には大きな時空間変化があり、気候変動の重要な要因であることが分かった。しかし、その内部メカニズムは完全には解明されておらず、研究の強化が急がれている。今回の航海で採取した科学試料をもとに、4つの方向で海洋炭素循環の地質指標と記録を追跡する」と説明した。

4月20日未明、「同済」号の船尾甲板で重力式コアサンプラーの投入準備をする調査隊員。(撮影・張建松)
4つの方向とは、次の通り。1つ目は、深度の異なる海中から各種真核藻類の「分子化石」を探し、どの藻類が炭素固定に優れているかを判断すること。2つ目は、海洋に生息する原核性の植物プランクトンであるシアノバクテリア(藍藻)に注目し、地球史における炭素固定への寄与を評価すること。3つ目は、海洋観測データをさらに蓄積し、「双方向の炭素ポンプ」機能を持つ円石藻について研究を深めること。4つ目は、深海堆積物間隙水のネオジム同位体の特徴を探り、海洋炭素貯留層の時空間変化を間接的に追跡すること。(編集SC)
「人民網日本語版」2026年4月23日
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