中国最大の単一ライン生産能力を持つラージトウ炭素繊維生産ラインが稼働開始

人民網日本語版 2026年05月11日14:42

中国石油化工集団有限公司(中国石化)によると、5月8日、同社傘下の上海石化の年産3万トンラージトウ炭素繊維プロジェクト第1期工事が原料投入・操業開始とともに、規格適合製品の生産を開始した。これにより、国内で単一ライン生産能力最大となる48Kラージトウ炭素繊維生産ラインが完成・稼働したことになる。単一ライン設計生産能力は3000トンを超える。

同プロジェクトでは全体で10本の生産ライン建設を計画している。今回稼働した第1期では2本の生産ラインが完成し、第2期の8本は2027年末までに全面完成する見込みだ。

48Kラージトウ炭素繊維生産ライン。画像提供:取材先

48Kラージトウ炭素繊維生産ライン。画像提供:取材先

炭素繊維は優れた性能を持ち、業界では「新素材の王」「ブラックゴールド」とも呼ばれている。炭素繊維業界では、通常1束当たり4万8000本(48K)以上のものをラージトウ炭素繊維と呼ぶ。

中国石化の関係責任者は、「上海石化が生産するラージトウ炭素繊維は、炭素含有率95%以上の高強度新型繊維材料だ。密度は鋼の4分の1未満でありながら、強度は鋼の7〜9倍に達し、耐腐食性も備えている。航空宇宙、新エネルギー自動車、風力発電ブレードなどの分野に応用可能だ。また、スモールトウ炭素繊維と比べ、ラージトウ炭素繊維は同一条件下で単一ライン生産量が高く、生産コストが低いため、大規模応用において優位性が際立つ」と説明。

さらに、継続的な技術開発と改良・最適化を通じ、このプロジェクトでは既存の上海石化生産ラインと比べて単一ライン生産能力を50%向上させた。重要設備の国産化率は100%に達している。同時に、内蒙古(内モンゴル)自治区の豊富な風力・太陽光資源を活用し、プロジェクトのグリーン電力利用率は60%以上に達する見込みだ。石炭火力発電を使用した場合と比べ、各生産ラインで年間2万トンの炭素排出削減が可能で、これは125万本の植林に相当する。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年5月11日

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