北京から上海までの飛行時間がわずか30分に?超音速旅客機の今後に期待

人民網日本語版 2026年09月17日14:45

未来の超音速旅客機に乗れば、北京から上海まで30分で到着できるかもしれない。江蘇省無錫市でこのほど開かれた中国航空科学技術大会では、2026年度の航空分野における重大科学技術課題が発表された。会場では超音速旅客機が大きな注目を集めた。

超音速航空機とは、分かりやすく言えば、音速以上で飛ぶ飛行機のことで、通常は音速の1.5~2.0倍に達する。音が空気中を伝わる速度は、秒速約340メートルだ。

従来の民間旅客機の飛行速度は時速約900キロで、音速の約8割程度にすぎない。軍用の超音速戦闘機は短距離走に強く、短時間の加速で音速を突破する。しかし超音速機を民間旅客機として実用化するには、長時間の超音速飛行を実現しなければならない。これはエンジン性能と燃料効率により高い水準が求められる。

それからもう一つ、ソニックブームという避けては通れない技術のネックがある。

米航空宇宙局(NASA)は今年6月、X-59実証機の初の超音速飛行を行った。その際の試験飛行ではマッハ1.1に達した。その目標としてソニックブームの音を75デシベル以下に抑えることだ。

中国の科学者も超音速旅客機の騒音低減に向け、取り組みを進めている。天目山実験室の縮小型実証機が昨年、すでに低速飛行試験を終えている。同機は「三翼面+T字尾翼」の空力レイアウトを採用することで、機体前方に集中する衝撃波を分散させ、穏やかなものにしている。

科学研究チームの説明によると、年内にも超音速試験飛行を行う予定だという。そして。ソニックブームの騒音を80デシベル以下に抑えることを目指す。

かつての超音速旅客機の時代と異なり、現在では、より高度な空力シミュレーション、新素材、飛行制御技術がある。しかし業界内では、一般人が商用化された超音速旅客機に乗れるようになるまでには、少なくとも20年にわたる研究開発と実証が必要になるとされている。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年9月17日

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