中国の産業用ロボット生産量29.1%増 需要と産業チェーンが支えた高成長

人民網日本語版 2026年10月28日10:46

中国経済の第1-3四半期(1-9月)のデータの中で、一つの数字が大きな注目を集めている。1-9月、中国の産業用ロボットの生産量が前年同期比で29.1%増加したという数字だ。

産業用ロボット生産量の増加率は、2024年は14.2%、2025年は28%、2026年1-9月は29.1%となり、生産量が安定的に増加していることがわかる。ここから、新たな質の生産力が急速に成長する歩みがうかがえるとともに、中国製造業がスマート化へと躍進する力強い勢いも垣間見える。

この29.1%という数字を支えた要素は何だろうか?

■旺盛な市場ニーズ

湖北省武漢市の猛士汽車の総組立工場では、国産の重負荷用ロボットが「出勤」して、ピックアップ、搬送、生産ラインへの投入までの全プロセスにわたり正確に作業を進め、作業員の負担を軽減させただけでなく、完成車がラインオフするペースを加速させた。また、浙江吉利控股集団(吉利汽車)の浙江省義烏市にある溶接現場では、100台近い重負荷産業用ロボットが自動車溶接ラインの主要工程の95%以上を担い、ラインを止めることなく複数車種の生産を自在に切り替えるフレキシブル生産を実現していた。

こうした光景は、1-9月に製造業各社が進めた生産ライン高度化の縮図だ。「ロボットが人間に代わる」というのは、単に人の作業を代替するということではない。品質向上や炭素排出削減といった確かなニーズに対応するため、自動化設備を活用して新たな工程や基準に対応し、高度化、スマート化、グリーン化への転換を進める中で、産業用ロボットへの調達ニーズが絶えず生み出されている。

■力強い産業エコシステムの供給力

江蘇省南京市の埃斯頓自動化股份有限公司のロボット生産拠点では、今年に入ってからフル稼働状態が続き、第2四半期(4-6月)の産業用ロボット納入台数は1万台を突破し、国産産業用ロボットの出荷記録を更新した。同じくロボットを生産する広東省東莞市の広東拓斯達科技股份有限公司では、産業用ロボットと自動化応用システム事業が企業の成長をけん引するコアエンジンとなっており、上半期の産業用ロボットの受注台数は約6800台、出荷台数は約5500台に上り、関連事業の売上高は前年比で121.62%増加した。

減速機やサーボモーター、制御装置といったコア部品の国産化が着実に進む一方で、完成機の研究開発、工程の調整・試運転、アフターサービス・保守といった関連体制が日増しに充実している。強固な産業チェーンの支援体制を背景に、国産産業用ロボットの生産能力、品質、納入能力がそろって向上し、国内の受注は好調で、輸出も増加傾向が続いている。税関総署のまとめたデータによれば、今年1-9月には、中国の産業用ロボットの輸出額が前年比で16.9%増加した。

数多くの製造現場の高度化を支える旺盛な需要と、成熟を続ける国内産業チェーンという確かな基盤。需要サイドは規模拡大を続け、供給サイドは蓄えてきた力を発揮しつつある。29.1%という目覚ましい増加率はこのようにして生まれたのである。(編集KS)

「人民網日本語版」2026年10月28日

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