日本は2015年1月19日より、有効期間や申請条件など、中国人に対するビザ発給要件を緩和する。これまでの発給要件よりも少ない所得の中国人観光客に対しても有効期限3年の数次ビザを発給するほか、「相当な高所得者」に限って訪問先に関係なく有効期限5年の数次ビザを発給した。
最近の中国人の海外旅行で見られる大きな特徴として、団体旅行から個人旅行や自由旅行へとスタイルが大きく変わりつつあることが挙げられる。この傾向は2015年、より一層顕著になりそうだ。旅行情報サイト運営会社のトラベルズー・ジャパン株式会社が行った「2015年、最も行きたい旅行先」調査の統計によると、40%の中国人が日本を第1選択肢に挙げ、日本は2年連続で中国人の最も人気の高い旅行先となった。
昨年、円安が一層進んだほか、ビザ発給要件緩和措置、外国人観光客を対象にした消費税免税制度導入などが功を奏し、日本を訪問する観光客が増加していることを背景に、中国人個人観光客に対する「数次ビザ」発給要件の緩和を1月19日から実施した。 円安が進み、中国人にとって2015年は、日本へ旅行し、ショッピングする絶好の年となる。中国において日本は、春節(旧正月、今年は2月19日)に合わせた大型連休中の人気海外旅行先トップ3に入っている。