米旅行情報サイト「Travelzoo(トラベルズー)」が実施した調査の結果によると、今年の海外旅行先として中国人に人気だったのは米国と日本だった。一方で、香港とマレーシアの人気は低迷した。新華網が伝えた。
約4300人の中国人旅行愛好家を対象に実施した同調査によると、旅行の目的として、異なるライフスタイルや景色を堪能したいとした人が多く、ショッピングへの興味はやや低下した。また、各国のビザ規定および東南アジアで相次いだ航空事故も、旅行先の選択に影響している。
回答者のうち、39%が「今年もっとも訪れたい国」として日本を選んだ。この割合は昨年は29%だった。
トラベルズーの中国代表を務める洪維氏は「円安のため、中国人が日本でショッピングをするのがお得になった。不動産を購入する人もいる」と指摘する。
ビザ発給要件の緩和により、米国も多くの中国人観光客をひきつけている。「今年もっとも訪れたい国」に米国を選んだ回答者は、2014年の28.9%から31.4%に上昇した。
米ウォールストリートジャーナルは5日、「中国は今や、世界最大の海外旅行客送り出し国となった。中国観光局のデータによると、2014年1月から11月までに、中国大陸部の海外旅行者数が初めて延べ1億人を突破した。このうち、アジア、特に周辺国・地域を訪れた人が約9割を占めている」と報じた。
米商務省のデータによると、2014年1月から10月、米国の海外旅行者数はのべ5700万人だった。(編集SN)
「人民網日本語版2015年1月8日