中国は8月16日午前1時40分、「長征2号丁」ロケットを使い、酒泉衛星発射センターから世界初の量子科学実験衛星「墨子号」を打ち上げた。これにより、衛星と地上間の量子通信が世界で初めて実現され、情報安全問題を根本的かつ恒久的に解消できる。
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来源:人民網日本語版(2016-06-04 09:31)
重力波、ウェアラブルデバイス、バーチャルリアリティ(VR)、自動運転といった世界の先進的なハイテク技術は、中国人からも注目されている。全国科学技術革新大会、両院院士大会、中国科学技術協会第9回全国代表大会が、このほど北京で開かれた。記者は会場内外の権威ある業界関係者を取材し、これらのホットなテクノロ[详细]
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来源:人民網日本語版(2016-03-21 09:03)
中国の宇宙科学は、今後15年に渡りいかに発展するのだろうか?この問題については、中国科学院が17日に発表した「2016−30年宇宙科学計画研究報告書」から、答えを導き出せるかもしれない。中国科学院国家宇宙科学センター長の呉季氏によると、主に30人弱の科学者によってまとめられた同計画は、中国宇宙科学の[详细]
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来源:人民網日本語版(2016-03-15 08:23)
11日付香港紙「南華早報」は、中国が推進中の6つのハイテク研究プロジェクトを紹介した。[详细]
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来源:人民網日本語版(2016-03-03 09:43)
第13次五カ年計画(2016−20年)の勝利を決めるのは、革新による発展だ。中でも科学技術の革新が、最大の原動力となる。全国両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)の開幕を控え、出席者と科学研究者が2016年の中国8大科学技術関連ニュースを紹介した。[详细]
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来源:人民網日本語版(2016-01-07 14:02)
世界トップクラスの物理学会誌、英「Physics World」はこのほど、2015年度の世界物理学界の10大ニュースを発表した。中国からは2件の研究成果が入選した。[详细]
量子通信とは?
量子は物理世界で最小の、分割不可能な基本単位だ。量子には、量子重ね合わせ状態、量子もつれという奇妙な物理的な特性がある。それに基づいて開発された新技術は量子通信だ。
マイクロ電子技術を基礎とするコンピュータ技術の従来の情報伝送は盗聴されやすいが、高不可弁別性の単一光子と複製不可能な量子状態は、情報の傍聴と解読を不可能にし、情報の安全が徹底的に守られる。
宇宙でどんな実験を実施?
- 量子衛星は主に衛星・地上間の高速量子暗号通信実験、広域量子通信ネットワーク実験、衛星・地上間の量子もつれ通信実験、衛星・地上間の量子テレポーテーション実験という4つの科学実験を行う。
打ち上げまでの道のり
- ◆2003年、量子科学実験衛星首席科学者、中国科学院院士の潘建偉氏が同衛星を開発する計画を提案した。
◆2011年1月に中国科学院宇宙科学先導特別プロジェクトが始動し、量子衛星も盛り込まれる。
◆2011年12月に量子科学実験プロジェクトが始動。
◆2012年12月に試作機の開発段階に入り、衛星の成形作業が開始。
◆2014年12月に完成機の開発段階に入り、衛星が完成に向けた作業開始。
◆2015年12月に衛星・地球間光学連結試験が終わり、科学目標の要求に合致。
◆2016年2月にメインシステムの調整が終わり、協調性・整合性が確認完了。
◆2016年7月に量子衛星と長征2号丁ロケットが、上海から酒泉衛星発射センターに輸送。
◆2016年8月16日に打ち上げに成功。
一般人との関係は?
- 量子衛星首席科学者、中国科学院院士の潘建偉氏は、量子通信は電話の普及と同じく、国防・金融・行政・科学研究などに利用され、その後は一般人に広く利用されると予想している。
量子通信技術により、口座振替、電子口座などの機密に関する操作で、盗用もしくは攻撃を懸念する必要がなくなる。量子ネットワークが構築された後、人々はすべての情報漏えいを懸念する必要がなくなり、悪意ある攻撃や詐欺行為も回避できるようになる