世界トップクラスの物理学会誌、英「Physics World」はこのほど、2015年度の世界物理学界の10大ニュースを発表した。中国からは2件の研究成果が入選した。人民日報が伝えた。
中国科学技術大学教授の潘建偉氏、陸朝陽氏らの科学研究成果が「Break through of the Year」に入選し、首位に輝いた。審査委員会は、同研究チームは「単一の素粒子の多自由度の量子テレポーテーション」を実現し、安全性能が完全な通信機器、演算速度が現在の数兆倍のコンピュータといった、未来の新技術と現実の間の距離を縮めたと評価した。
また中国科学院物理研究所のチームによる「Weyl fermionの研究」が、同ランキングの3位につけた。「Weyl fermion」は質量がなくキラリティーがある電子で、将来的に量子コンピュータ、省エネ部品などに活用される可能性がある。世界では「Weyl fermion」の研究をめぐり激しい競争が展開されている。科学者は、この「摩訶不思議な粒子」が電子に代わり、未来のコンピュータの情報の担い手になると考えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年1月7日
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