中国、国産海上係留用ワイヤーロープの設置に成功
4日に明らかになったところによると、中国初の国産「永久係留用ワイヤーロープ」が「南海奮進号」FPSO係留システムに使用された。これは中国海上油ガス業界の国産シングルポイント係留システム技術に新たな重要な進展があったことを示している。科技日報が伝えた。
「南海奮進号」に使用されるFPSO係留システム(イメージ図)。画像提供は取材先
シングルポイント係留システムは重要な海洋油ガス生産施設だ。うち「永久係留ワイヤーロープ」は係留システムの中核部品として、その品質と性能はシステム全体の安全運営と生産効率に対して極めて重要な役割を担っている。だが、中国の海上油ガス生産は長期的に輸入品に依存していた。その購入コストが高く、供給期間が長く、保守点検が速やかに行われることはなかった。
この一連の問題を解決するため、海洋石油工程股份有限公司(海油工程)が中国海洋石油集団有限公司(中国海油)シングルポイント係留システム重要技術研究プロジェクトの筆頭となり、海上長期係留・使用に適したワイヤーロープの独自の開発作業を展開した。
度重なる製品プランの検討と複数種類の実証実験を経て、このワイヤーロープ製品は中国海油の専門家の審査・認証に合格した。そしてこのほど「南海奮進号」海域移動プロジェクトに使用され、恵州海域に敷設された。中国の国産「永久係留用ワイヤーロープ」の本体には高耐食性材料がコーティングされ、そして陽極保護という二重保険になっており、係留用ワイヤーロープの耐用期間を効果的に保証できる。また二層被覆設計を採用し、海水による侵食と潜在的な摩耗を効果的に防ぐことができ、ランニングコストを最大限に抑え、海上油ガス生産プラットフォームの長期的な維持に安全上の保証を提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年8月8日
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