习专栏

中国が開発したカタパルト微小重力実験装置が試運転

人民網日本語版 2023年07月20日14:15

動画は中国科学院宇宙応用工学・技術センターより

中国科学院が19日に明らかにしたところによると、中国科学院宇宙応用工学・技術センターが開発・建設した4秒電磁カタパルト微小重力実験装置がこのほど、試運転を開始した。この装置は電磁カタパルト方式を採用し、地上で微小重力実験環境を構築する。これに関連する性能・指標は世界トップレベルに達している。新華社が伝えた。

この装置は電磁カタパルトシステムで実験モジュールを垂直方向に予定の速度まで加速した後に放出する。実験モジュールは上昇と落下の段階で科学ペイロードに4秒間・水平10μgの微小重力環境を提供する。同時にペイロードの加速度は5倍の重力加速度を超えず、実験間隔は10分以下。

中国科学院宇宙応用工学・技術センター電磁技術研究室の張建泉主任は、「タワーからの落下や放物線飛行などの従来の微小重力実験施設と比べると、この装置は実験効率、実験ペイロードの力学的強度の要求、ランニングコストなどの面で大きな優位性がある」と述べた。

従来のタワーからの落下では1日当たりで2、3回しか実験できず、放物線飛行実験の準備期間は約2−3ヶ月かかるのに対し、この装置の実験頻度は1日当たりで100回近くに達し、準備期間は1、2日しかない。従来のタワーからの落下では着地・回収の段階で、実験ペイロードと実験モジュールが約20倍の重力加速度の衝撃に耐える必要があり、一般的な科学機器の使用が難しい。一方で、この装置の場合、実験モジュールの回収の加速度は3倍の重力加速度ほどに抑えられ、大半の一般的な科学機器が実験に使用できる。

ランニングコストの面では、この装置は蓄電・電磁駆動技術を採用しており、その使用中に電力しか消費しない。1回の実験の消費電力はわずか1kWhほどで、大規模な科学実験に適している。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年7月20日

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