採掘時間約70%短縮 中国の科学者、レアアース採掘の新技術を開発
人民網日本語版 2023年09月19日13:39
中国の科学者は風化殻レアアース鉱床の電動採掘技術の開発に成功した。レアアースの回収率が約30%上昇し、不純物含有量が約70%減少し、採掘時間が約70%短縮された。これは広東省梅州市で行われた科学技術成果評価会で明らかになったことだ。新華社が伝えた。
風化殻レアアース鉱床は中国の特徴的な資源だ。現在一般的に採用されているアンモニウム塩原位置浸出技術は、生態環境、資源利用効率、浸出期間などの面に問題があり、中国のレアアース資源の効率的でグリーンな利用を制約している。
中国科学院広州地球化学研究所の何宏平氏のチームは関連問題に対し、風化殻レアアース鉱床の賦存状況の研究に基づき、風化殻レアアース鉱床の電動採掘技術を研究開発した。シミュレーション試験、拡大試験、現地検証などによると、同技術は既存の採掘技術と比べ、レアアース回収率、浸出剤用量、採掘期間、不純物除去などの面でいずれも大幅に改善されている。これは風化殻レアアース鉱床の採掘の効率的でグリーンな新技術だ。
関連成果は「ネイチャー・サステナビリティー」などの学術誌に11本の高水準論文にまとめられ、掲載された。発明特許取得件数は7件。また5000トン規模のモデルプロジェクトが完成した。研究チームは、技術の集積に取り組み、関連成果の産業化を加速的に推進するとした。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年9月19日
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