「南水北調」の東・中央線の水調整量が600億立方メートル超に 最新統計

人民網日本語版 2023年02月06日14:44

中国水利部(省)や中国南水北調集団によると、今月5日の時点で、「南水北調」(南方地域の水を北方地域に送り慢性的な水不足を解消するプロジェクト)の東・中央線一期プロジェクト(東線一期プロジェクトの北へ延伸する緊急時水供給プロジェクトを含む)により調整された水の量が600億立方メートルを超えた。沿線の大・中都市42都市の約280県(市、区)がその恩恵を受け、1億5000万人が直接益を受けている。黄河の長年の平均流量である580億立方メートルを基に計算すると、北方地域へ送られた水の量は、黄河の1年分の水量を超えたことになる。人民日報が報じた。

南水北調の東・中央線一期プロジェクトの全面的な通水が始まって約8年の間に、水利部はプロジェクトの調整、運営、管理を強化して、安全で安定した運営のほか、水質が安定して基準に到達するよう確保してきた。中国南水北調集団は生態系保全のほか、水源区やプロジェクト沿線の水資源の保護、汚染防止・改善を強化し、水質のモニタリング体系と緊急時対応マニュアルを整備してきた。全面的な通水が始まって以来、東線の水質は安定して3類(1-3類が飲用可能で1類が最高)以上をキープし、中央線プロジェクトの水質は安定して2類以上をキープしてきた。現時点で、中央線から北方地域の河川約50本に、生態補水として90億立方メートル以上の水が送られ、山西省北部から河北省中部を流れる河川・滹沱河、河北省の河川・瀑河、湖・白洋淀などが生気を取り戻したほか、下降を続けていた華北エリアの浅層地下水の水位が上昇に転じた。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年2月6日

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