【音声ニュース】甲骨文字で3千年前の戦争を再現してみたら?
人民網日本語版 2023年09月20日13:25
「甲骨文字を使った動画で3千年前の戦争を再現」というタイトルの動画がネットに投稿され、注目を集めている。動画は、甲骨文字を使って殷と周の両王朝の軍隊を描き出し、戦いに向けて互いに勇ましく前進する様子を再現している。
この動画を制作した「博物漢字」プロジェクトチームは、中国の文化を愛する1990年代以降生まれの若者たちで構成されている。メンバーの一人である黄さんは、「最近、ネットで殷王朝を巡る話題が注目を集めている。そこで、こうした歴史の物語を甲骨文字で再現することで、甲骨文字に関する知識を紹介できるのではないかと考えた。動画では、殷・周時代の最も重要な戦いの一つである『牧野の戦い』を描いた」と話す。
殷と周の両陣営にはそれぞれ特徴があり、殷軍には象に乗って戦う「象部隊」があった。そのため、動画の中で「人」の字が甲骨文字の「象」の上に乗っている。一方、周軍は馬4頭立ての戦車を用い、柔軟性と攻撃性により優れていた。動画の中では、甲骨文字の「馬」を微調整して、甲骨文字の「車」を組み合わせることで、1人で4頭立て戦車を操る様子を描いている。
この動画を通じて、最古の文字の一つである甲骨文字は、3千年以上の時を越えて、私たちにその魅力と漢字文化の奥深さを感じさせてくれる。
「人民網日本語版」2023年9月20日