中国東北エリアで秋の恒例行事「秋野菜のストック」が始まる
中国の東北エリアには、秋になるとハクサイやネギ、ジャガイモといった野菜をストックする習慣がある。以前は冬になると野菜が手に入りにくくなり、値段も高くなるためストックしていたものの、今では1年を通じて野菜が十分に供給され、値段も安定しているにもかかわらず、「秋の野菜ストック」がまだ続いているのは、東北エリアの人々にとって、これが冬を迎えるための「儀式」のような思い入れある「恒例行事」となっているからだ。
東北エリアでは現在、ハクサイやネギ、ジャガイモといった野菜が大量に販売されており、地元の人々が「ストック」し始めている。では、自宅ではどのように野菜を保管するといいのだろうか?黒竜江省農業科学院園芸分院施設センターの馮一新主任によると、「野菜をストックする場合、温度と湿度の2つの要素が大切。温度は、4-6度が最も理想的だ。湿度は60-70%に保つのが最も効果的」という。
一般家庭の場合はベランダに少量の野菜をストックしておくというのが、最も手軽な方法だろう。その場合は、種類別に分けて保管すると良いという。
例えば、ダイコンやニンジンといった根菜は、水分が蒸発しないように注意しなければならない。まず葉の部分を切り落としておけば、冬にまた芽が生えてしまうのを防止することができる。そして、新聞やキッチンペーパーなどで包み、密封保存すると良い。適度に水で湿らせ、ビニール袋に入れておけば、ベランダで保存することができる。温度を4-6度に保つのがベストだ。
同じ根菜でも、ジャガイモはニンジンより保存が簡単で、新聞紙などで包んで密封できる袋に入れて保存しておくだけで良い。湿らせる必要はなく、20-30%の湿度を保てばOKだ。温度は4-6度に保つのがベストだ。
葉菜類のストックも比較的簡単だ。例えば、ハクサイは、一般的な室温より少し低めで保存するだけでよく、2-6度に保つのがベストだ。また、ハクサイは、「呼吸」が必要なため、密封する必要はない。新聞紙などにくるんで、それを積み上げておくことができる。ダイコンと違い、ハクサイは、根の部分をしっかり残しておくと、水分が急速に蒸発するのを防ぐことができる。
馮主任は、「ハクサイやネギ、ダイコン、ジャガイモなどは買ってきた後、しっかりと天日干ししてから保管しなければならない。そうすることで、余分な熱を冷まし、野菜自体の湿度を下げることができ、温度と湿度を安定させることができて、長期間保存するのにも適するようになる」とアドバイスしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年10月23日
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