【旅するG姐~貴州編②~】小吃を食べる!
出張で訪れた貴州省貴陽市で、夜に地元の小吃(軽食)を味わおうと街に繰り出したG姐。テーブルいっぱいに並んだ地元名物に思わず目がランラン!スパイシーでちょっぴり酸っぱい味わい、そしてこれらの軽食のトッピングに欠かせないのがドクダミの根。中国では魚のような生臭い匂いがすることから「魚腥草(ギョセイソウ)」と呼ばれている。貴州ではこれを「折耳根」と呼び、生で和え物にしたり、刻んでトッピングとして使ったり、炒め物や鍋料理に入れたりと様々な食べ方をする。
黒糖と紫蘇の実の香ばしさがたまらない紅糖引子粑(撮影・玄番登史江)。
黒糖好きにはおススメ!紅糖引子粑
貴州の軽食には米粉を材料にしたり、餅のような「糍粑」を使ったものが多く、餅好きの日本人にはうれしいかぎり。黒糖ソースを絡めた揚げ餅の上には紫蘇の実をゴマのように炒ったものが振りかけられている。プチプチとした食感で香ばしく、黒糖の甘味との相性もバッチリ!
つぶした豆腐を丸めて揚げた貴陽豆腐圓子(撮影・玄番登史江)。
トッピングは是非ドクダミ入りで!貴陽豆腐圓子
豆腐をつぶして団子のように丸めて揚げた軽食。笑い顔のような切込みが入れられており、カパッと開けてそこに唐辛子や大根のピクルス、薬味がたっぷり入ったトッピングを詰めて食べる。このトッピング、辛いのや独特な香りが苦手な人は唐辛子抜き、ネギ抜き、ドクダミ抜きをカスタマイズできる…が、是非ともこれはドクダミ入りで挑戦してほしい!皮はサクサク、中はしっとりの揚げ豆腐にドクダミ独特の香りとシャキシャキの食感、そして辛みがいい感じ。
どの具を巻こうかついつい欲張ってしまう絲娃娃(撮影・玄番登史江)。
巻いた姿から名付けられた絲娃娃
米粉入りの餅(クレープ)に各種野菜などを巻いて、薬味をのせ、最後にスープを上からちょっと注いで食べる。この巻かれた姿が「おくるみ」にくるまれた赤ちゃんのようで、そこから「絲娃娃(布にくるまれた赤ちゃん)」の名がつけられたのだという。最後に注ぐスープは、貴州名物の「酸湯(すっぱいスープ)」にお好みで「木姜油(ムージャンユ)」というクスノキ科の山蒼子の実の香りを油に移したオイルやゴマ油、花椒油を加える。私が頼んだセットにはジャガイモの炒め物、高菜漬け、セロリやニンジン、もやしの和え物など14種類の具。そしてここにも生のドクダミが!癖になりそう…。やり方を見ながら挑戦するも、ついついあれもこれも一度に巻こうとして、「おくるみ」から赤ちゃん(具)がこぼれる事態に。可愛い赤ちゃんにするには欲張ってはいけないことを学んだ。
このほかにもハッシュポテトのようなつぶしたジャガイモの揚げ物・老奶脆哨洋芋粑、串刺しにした様子がかわいらしい甘い腸詰めの串揚げ・油炸五福甜腸、揚げ豆腐・迷你包漿豆腐などを楽しんだ。どれも必ず唐辛子のパウダーが添えられていて、スパイシーな夕べとなったのだった。(文・玄番登史江)
「人民網日本語版」2023年10月29日
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