美しい大自然を守りながら観光業発展させる陝西省の朱家湾村

人民網日本語版 2023年11月06日15:33

陝西省の秦嶺山脈・南麓の山奥にある朱家湾村では、秋が深まると、赤や黄色に染まった木々がそよ風に揺られ、風景画のようなのどかな景色が広がる。そんな連なる山の麓にある村を歩くと、秋色に染まった絶景を心ゆくまで堪能することができる。人民網が報じた。

国連世界観光機関(UNWTO)は10月19日、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」を発表し、そのリストには朱家湾村も選定されていた。こうして山奥にあるためほとんど知られることがなかった村が一夜にして 世界的に有名な観光地となった。

朱家湾村(写真提供・柞水県党委員会宣伝部)。

朱家湾村(写真提供・柞水県党委員会宣伝部)。

朱家湾村の民泊施設(写真提供・柞水県党委員会宣伝部)。

朱家湾村の民泊施設(写真提供・柞水県党委員会宣伝部)。

朱家湾村に足を踏み入れると、そこには濃い灰色の瓦に、土の壁や垣根で構成される独特な田園風景が広がっている。商洛市文化・観光局の関係責任者は、「朱家湾村は観光資源が密集しており、業態も豊富。食事、宿泊、観光、ショッピング、娯楽からなる観光の産業チェーンが形成されている」と説明する。

木々が青々と茂る牛背梁(撮影・呉超)。

木々が青々と茂る牛背梁(撮影・呉超)。

秦嶺山脈の南北の斜面に跨る牛背梁の森林率は93%で、「天然の酸素バー」と呼ばれている。牛背梁国家級自然保護区は中国の国家一級保護動物に指定されているターキンの生息地でもあり、「5キロごとに異なる天候があり、1日に四季を体験できる」とさえ言われている。

2022年、朱家湾村の村民の所得は一人当たり2万6650元(1元は約20.6円)に達した。今年の観光のオンシーズンに、朱家湾村を訪れた観光客は1日当たり1万5000人以上に達した。

観光客で賑わう終南山寨景勝地(撮影・呉超)。

観光客で賑わう終南山寨景勝地(撮影・呉超)。

貧しい農村が新型スポーツパークに、古い農家が新型の特色ある民泊施設に、農業特産品が新型観光商品へと生まれ変わり、貧困人口が新型経営者に変身し、古びれた村がネットで大人気の村へと華麗なる変身を遂げた。「秦嶺村寨」や「客棧群落」、「峡谷運動楽園」などからなる「終南山寨スポーツ・ウエルネス・レクリエーション特色村」は、朱家湾村の人気観光スポットの一つだ。

上空から見た終南山寨景勝地(写真提供・柞水県党委員会宣伝部)。

上空から見た終南山寨景勝地(写真提供・柞水県党委員会宣伝部)。

朱家湾村党支部の毛家鋒書記は、「現時点で、観光業に従事している村民は1000人以上で、人口の80%以上を占めている。今後も、秦嶺山脈の生態系の保護者となり、生態系と経済の『ウィンウィン』を目指し、山の村、花の海、森林、ウエルネスといった要素を融合させ、『第一、二、三次産業融合発展』を促進し、自然が美しく、産業が盛んで、村民が豊かな生活をおくることができる村になるよう取り組んでいきたい」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年11月6日

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