中国、新世代海色観測衛星の打ち上げに成功

人民網日本語版 2023年11月17日15:43

中国は16日午前11時55分、酒泉衛星発射センターで「長征2号C」第1段と「遠征1号S」上段からなるキャリアロケットを使い、新世代海色観測衛星「海洋3号01星」を打ち上げた。科技日報が伝えた。

中国は16日午前11時55分、酒泉衛星発射センターでキャリアロケット「長征2号C」を使い、新世代海色衛星「海洋3号01星」を打ち上げた。(撮影・汪江波)

中国は16日午前11時55分、酒泉衛星発射センターでキャリアロケット「長征2号C」を使い、新世代海色衛星「海洋3号01星」を打ち上げた。(撮影・汪江波)

国家航天局によると、同衛星は国際海色リモートセンシング衛星の先進水準に達しており、中国の海洋環境モニタリングの主体業務の需要を満たせる上、エコ文明の建設、スマート海洋プロジェクトの建設、「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブなどの国の重要戦略に寄与できる。

新世代海色観測衛星は、国家民用宇宙インフラにおける科学研究衛星で、海色・水温スキャナー、中分解能プログラマブルイメージングスペクトロメーター、海岸帯イメージャーなどのペイロードを搭載し、中国の海色観測の空間分解能とスペクトル分解能を高め、観測のスペクトル帯域幅を広げることができ、世界海色観測のスピーディなカバーを実現し、中国の海洋リモートセンシング衛星の応用水準を高めることになる。「海洋1号C/D」衛星と軌道上でネットワークを構築することにより、中国の海色リモートセンシング業務の持続可能な発展を促進する。前世代の「海洋1号」衛星と比べると、「海洋3号01星」は海色製品の種類、製品の質、観測能力などの面で飛躍的に向上している。衛星の設計寿命は8年。世界の大洋水域の高精度、マルチスペクトル、長時間序列観測を行い、自然資源、生態環境、交通、気象などの業界の応用を満たし、海洋環境の保護をサポートし、中国の海洋権益を確保する。

国家航天局が新世代海色観測衛星プロジェクトの実施・管理、重要事項の実施・調整、打ち上げ審査・許可を担当する。自然資源部(省)が筆頭となるユーザー機関で、メインユーザー機関には生態環境部、交通運輸部、中国気象局などが含まれ、各自の応用システムの構築と運営を担当する。自然資源部国家衛星海洋応用センターが地上システムの構築と運営を担当する。中国航天科技集団第五研究院・第一研究院が衛星システム・キャリアロケットシステム開発のリード役をを担当する。

長征シリーズキャリアロケットの打ち上げは今回で497回目。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年11月17日

注目フォトニュース

関連記事