内蒙古にほれた台湾少数民族の若者 大草原と太平洋の距離が縮まる

人民網日本語版 2023年11月20日16:34

北京二環路の五道営胡同には、中国大陸部と台湾地区の少数民族をテーマにしたバー「VA」があり、もうじきオープンから8年目を迎える。中国新聞社が伝えた。

同店を経営する楊品驊さんは台湾地区花蓮県の阿美族(アミ族)出身の歌手で、10数年にわたって中国大陸部で数々の舞台に出演したと同時に、両岸の若者交流を推進するさまざまなイベントで活躍してきた。このほど楊さんは取材に対し、「大陸部のさまざまな画期的実践は台湾の少数民族の発展を導くものでもあり、特に台湾の若者が、大陸部に秘められた多くの可能性を実際に体験すればよい」と述べた。

 2022年、内蒙古(内モンゴル)自治区烏蘭察布(ウランチャブ)市の黄花溝でドキュメンタリー映画を撮影する楊品驊さん。(写真提供は本人)

2022年、内蒙古(内モンゴル)自治区烏蘭察布(ウランチャブ)市の黄花溝でドキュメンタリー映画を撮影する楊品驊さん。(写真提供は本人)

草原のオオタカが太平洋の風に触れる

現在、楊さんは基本的に2ヶ月に1回、内蒙古(内モンゴル)自治区を訪れ、芸術関連の民謡収集と交流イベントに参加する。楊さんによると、草原で暮らしている友人達と海の近くで暮らしているアミ族は性格的によく似ており、どちらも客をもてなすのが好きで、未知の世界に対して畏敬の念を抱くところも共通だという。

花蓮県は台湾地区で面積が最大の県として、土地が広く、人口が少なく、太平洋に面している。楊さんはアミ族の地域の先輩達を草原に連れて行った時のことを振り返り、「みんな、初めから懐かしい感じがしたという。故郷の人たちには、草原が波打つ様子が太平洋の波のように見えた。アミ族のみんなはモンゴル族の友人に海辺での暮らしの様子を伝えて楽しい時間を過ごした」と話した。

楊さんは、「みなさんは草原の話をし、私たちは太平洋の話をする。話せば話すほど2つの場所の距離が縮まるのは、なんとも不思議な感じだった」と話した。

 2023年世界インターネット大会烏鎮サミットに参加する楊品驊さん。(写真提供は本人)

2023年世界インターネット大会烏鎮サミットに参加する楊品驊さん。(写真提供は本人)

楊さんによると、両岸の少数民族は音楽に関しても似たところがある。モンゴル族の長調とアミ族の吟唱は、歌詞のないものが多い。総合芸術番組で、モンゴル族の楽隊が使う伝統楽器の口琴は、台湾の泰雅族(タイヤル族)も使っているという。

地域ごとの音楽の発展形式は完全に同じではないが、人々が大自然に対して抱く素朴な感情について波長がぴたりと一致することがある。楊さんとその創作チームは草原と海洋要素のイメージの融合を試み、共有が可能な感動を楽器の調べで表現している。

楊さんには音楽家、個人メディア従事者、バーのオーナーのほかに、台湾の少数民族の若者の発展に取り組む協会の責任者という顔もある。楊さんは台湾少数民族の若者が北京で学び、実習に参加し、仕事をし、若者たちが大陸部で発展を実現できるようサポートしている。

楊さんは、「多くの台湾の若者にとって、大陸部に来て発展を目指すかどうかは、個人で決めることだ。ただ大陸部に潜むさまざまな可能性について、発言権があるのは大陸部に来た人だけだ」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年11月20日

注目フォトニュース

関連記事