火山や海が生んだ自然の奇観が広がる深セン大鵬半島国家地質公園

人民網日本語版 2023年11月21日11:47
火山や海が生んだ自然の奇観が広がる深セン大鵬半島国家地質公園
深セン大鵬半島国家地質公園博物館を見学する取材チーム。 (撮影・陳思)

「大自然が何億年もかけて作り上げた奇観が、広東省南東部の海辺に広がっている」。中国人やドイツ人、ベルギー人、キューバ人、イタリア人、チュニジア人、タンザニア人などの記者からなる人民網の取材チームは今月16日、賑やかな深センの市内にありながら静けさが広がる「大鵬半島国家地質公園」を訪れ、川や山など広がる美しい自然の景観を堪能した。人民網が報じた。

深セン市南東部に位置する深セン大鵬半島国家地質公園は、三方が海に面し、敷地面積が46.07平方キロの深セン市最大の公園だ。深センにある唯一の地質公園(ジオパーク)でもある。同公園の地質遺跡は、約1億4600万年前のジュラ紀後期から白亜紀前期の間に起きた5度の火山噴火により形成された古火山遺跡と、1-2万年前に形成された海岸地形の景観が主体となっている。公園内には博物館もあり、鉱物などの展示品が陳列されているほか、地形や地質の変化が紹介されている。

公園内を散策した記者らは、青々と茂った木々など、パノラマに広がる美しい大自然の景観を見て絶賛していた。「グリーン」は、深セン市の発展の基盤でもあり、大鵬半島国家地質公園はグリーン発展の代名詞となっている。公園の公衆サービス部の頼天白部長によると、公園内は自然資源が豊富で、手つかずの自然が残っており、森林率は98%。約2000種類の動植物が生息・生育している。保護植物や希少な絶滅危惧植物66種も生育しており、山や川の動植物が調和のとれた生命共同体を形成している。

公園内には、深セン市で2番目に高い標高869.7メートルの七娘山がある。また、67.8キロに及ぶ海岸線は、雑誌「中国国家地理」によって「中国で最も美しい8大海岸」の一つに選出されている。「山と海」、「川と火山」が調和する大自然が生んだ独特な景観は、深セン市の生態文明建設、質の高い発展の力強い裏付けとなっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年11月21日

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