大規模農業を営む農家がボーナス総額約2億3000万円を支給 江西省
1月8日に支給される札束を並べるスタッフ(撮影・賴星)。
江西省南昌市では8日、安義県鼎湖鎮の広場に設置された長テーブルに、現金1169万元(1元は約20.2円)が山積みにされていた。これらの札束の山は大規模農業を営む凌継河さんが、下請けの農家に支給するボーナスだ。
今年生産量が最も多かった農家の李臘秀さんは、ボーナスとして31万3590元を受け取った。李さん夫婦は、約40ヘクタールの田んぼで稲を栽培しており、基本給と合わせると、年収は約40万元となった。
ボーナスを支給した会場には若者の姿が多く見られた。凌さんが率いるドローンを活用した栽培チームのメンバーは44人で、半数以上が00後(2000年以降生まれ)で、短大・高専以上の学歴となっている。
凌さんが農家に支給するボーナスは、「増産ボーナス」と呼ばれている。凌さんは、使用権を取得した農地の管理を他の農家に任せ、基本給として1ヶ月5000元を支給している。そして、ベースとする生産量を超えた場合、ボーナスも支給している。そうすることで、各農家は、積極的に栽培に取り組むようになっている。2023年、総生産量は10%増え、支給されるボーナスの総額も1000万元の大台を超えて、過去最多となった。凌さんが農家にボーナスを支給するのは13年連続で、支給額は累計で5484万元となった。
1月8日にボーナスを現金で支給する凌継河さん(写真左、撮影・周密)。
凌さんはかつては30年近く出稼ぎ労働者として働いていたものの、ある時、生まれ故郷に多くの田畑が耕作放棄されているのを見て、そこで農業を営むことを決意した。そして、田畑を巡り、土地の使用権を譲ってほしいと、農家を説得して回った。凌さんは「契約書を手に、村民の家を訪問し、その場で契約して、賃借料を払った」と振り返る。
その後、凌さんは会社を少しずつ大きくして、新型農業を大々的に推進するようになり、優良品種を導入し、農業設備を一新し、高い基準の田畑建設を加速させた。さらに、専門の農業社会化サービスチームを立ち上げ、工場における生産のように、栽培を計画し、育苗や農薬散布、収獲などの機械化も実現した。
凌さんは今年、さらにおよそ400ヘクタールの田畑の使用権を取得し、農家の収入がさらに増えるように取り組む計画といい、「来年、ボーナス1500万元を支給できるようにしたい」と意気込んでいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年1月16日
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