中国の科学研究チーム、グリーンな新型急速融雪剤を開発

人民網日本語版 2024年01月25日13:35

長沙理工大学の賈伝坤教授のチームが23日、チームはこのほど急速に雪を溶かす上汚染も生じない新型融雪剤を研究開発し、氷を加速的に溶かし、路面凍結による交通リスクを減らす見込みだと明かした。科技日報が伝えた。

融雪剤は氷と雪を急速に溶かす化学物質で、冬の降雪時の都市道路交通の問題を解決する主な手段だ。中国の融雪剤の基準によると、融雪剤は塩化物系と非塩化物系に分かれる。中国は現在主に塩化ナトリウム融雪剤で道路の除雪を行っているが、この種の融雪剤は金属を腐食させやすく、ある程度の環境汚染をもたらす。

賈氏のチームは、より環境に配慮した経済的なソリューションを求めるべく、新型融雪剤の研究開発に注力した。チームは結氷点を下げる方法を模索し、新型液体融雪剤を研究開発した。従来の融雪剤より融雪効率が高いと同時に、グリーンでゼロ汚染という環境保護の目標も達成した。

実験とテストによると、0℃前後の条件で氷の塊を新型融雪剤の中に入れるとわずか5分で溶ける。それに対し、従来の融雪剤の場合は数時間もかかる。また氷点下25℃の恒温条件の場合、従来の融雪剤は3時間ほどで結氷しやすくなるのに対し、新型の融雪剤は6ヶ月以上にわたり結氷しない状態を維持できる。これは新型融雪剤が短時間内に道路上の氷を急速に溶かし、道路の通行能力を効果的に回復できることを意味する。

賈氏は、「新型融雪剤は結氷点を大幅に下げるため、氷と雪をよりスピーディに除去できる。そして液体融雪剤は氷雪とより融合しやすく、溶けるペースをさらに上げる。チームは特許出願中で、小規模なテストを実施している」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月25日

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